宮崎県の延岡市には「焼き芋」の自販機があるらしい──そんな情報を地元が発行している地域情報誌でキャッチした。おそらく観光ガイドブックには載っていない旬のネタだろう。夕飯を食べた直後ではあったが、焼き芋は別腹。自販機を探すことにした。

と言っても、まあググッただけなのだが、どうやら「焼き芋自動販売販機」は、延岡市・日向市を中心に十数台設置されているとのこと。なんなら現在地のスグ近くにもあるっぽい……って、最高だろ。よーし、行ってきまあああす!

・農福焼き芋自動販売機

やってきたのは、閉店後の『ユニバーサルホーム イオンタウン日向店』……の前。遠くからでも黄色い「焼き芋自販機」は目立っていた。なんでも “九州初登場!” らしい。買えるのか、マジで焼き芋が自販機で買えるのか。テンション上がるぜえええ!

商品ラインアップは、ねっとり系の「紅はるか(温・冷)」と、濃厚しっとり系の「安納芋(冷)」。時期に応じて1~3種類を販売しているそうだ。で、で、安納芋も捨てがたかったが、寒かったのでホクホクの紅はるか(300円)を買うことに決めた。

さっそくお金を入れてボタンを押す……と、自販機らしくズドンッと専用の缶が落ちてきたぞ。缶は「要返却」とのことなので、焼き芋をその場で取り出そう

焼き芋の入った紙袋をズズッと引き出すと……

あったか~いやつが出てきましたァァァアアアア!

袋には「農福」の文字。 “農業と福祉の連携で焼きあげました” と書かれている。実は、焼き芋を作っているのは、障がい者の就労支援施設「めだかファミリーグループ」のスタッフたち。障がいのある方の賃金を日本一にするという思いで、自販機が誕生したという。素晴らしい。

・とろける食感

さて、紙袋の中には、真空パックに入った焼き芋が2本。なんでも真空パックにすることで、長期保存ができるうえに糖度も増すらしい。見た目が少し不気味……ではあるが、美味しいならまったく問題ないだろう。

真空パックから取り出して、皮ごといただきます。

あぁぁ~やっぱり……ホクホクでうめぇぇ! さすが天然のスイーツ。蜜たっぷりの甘さで、ねっとりした食感が最高過ぎる。夕食後のデザートとして完璧なチョイスだったな。やや小ぶりだったので2本連続パクパクッと完食。大満足でごちそうさまとなりました。

それにしても、焼き芋が自販機で手軽に買えるというのはナイスアイデアだ。売れれば売れるほど、障がいのある方の賃金に反映されていくそうなので、機会があればぜひ買って食べてみてほしい。記者は今度「冷やし焼き芋」を食べてみようと思う。

参考リンク:農福焼き芋​自動販売機
Report:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.
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▼なお、値段や商品は自販機によって異なるとのことです

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