2012年に亡くなった歌手の桑名正博さん。その息子を名乗る人物が、各地に出没しているという。

テレビのワイドショーを見た私(佐藤)の友人がSNSにその人物と遭遇したことを明かしていたので、実際にどんな印象だったのかを尋ねてみた。どうやら報じられている通りに、息子であることを語っていたという。

・2日連続で遭遇

話を聞いたのは私の友人で、地元島根県でスケートボード専門店を営んでいる。彼とは20年近い付き合いだ。その彼が「息子」を名乗る人物に遭遇したのは、2018年5月末のことだったようだ。以下はそのスケボーショップのオーナーに聞いた証言をまとめたものである。


オーナー「あれ、夏前だったと思うんですけど、今日テレビで報道されてたのを見て、5月30日だったかな? と思い出しましたよ。出雲大社の近くのコンビニにいるのを見かけて、そん時にコーヒーをおごったんですよね。その時はそれで終わったんですけど、次の日にまた出会ったんですよ」


なんと彼は2日連続で遭遇したというのだ。店を経営するだけあって、面倒見の良いところがあり、日本一周を掲げる旅人を見過ごすことができなかったようだ。


オーナー「次の日は宍道湖の北側を歩いていて、松江市に行こうとしてたから車に乗っけてやったんですよ。それで、有名な出雲そばのお店でそばをおごって、その時に開催されていた『エヴァンゲリオン展』に行きたいというから連れてって、一緒にその展示を見て来ました」


・歌って稼いでいるという

そのほかに自らの素性についてその人物は、大阪でバーを営んでいたことや、沖縄を目指してヒッチハイクの旅をしていること。「父親」という桑名正博さんの歌いながら、投げ銭で日銭を稼いでいること。自分の母親は銀座のクラブのホステスだったことなどを語ったそうだ。なお、この時に所持していた荷物はリュックだけで、財布も携帯電話も所持していなかったとのこと。

本当に桑名さんの息子だと思ったかどうか、オーナーに尋ねると。


オーナー「わりと本当なのかなって思いました」


と答えた。素性はどうあれ、旅人を応援したいという気持ちから、コーヒーや食事をおごったのだろう。この人物は一体何が目的だったのだろうか? 気になるところである。

参照元:スポニチアネックス
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24