今週末のメインレースはオールカマーが10頭立て、神戸新聞杯が8頭立てと少頭数。これだけ少なければ当たりそうなものだが、油断は禁物。自慢ではないが筆者は「5頭立てのワイド」を外したことがある。

というわけで、今週も気を引き締めて予想していきましょう。有力馬の適性、さらには浮上しそうな穴馬をじっくり見極めていきます……。

・人気馬の過信は禁物

日曜中山のメインは芝2200m(外回り)で行われるオールカマー。1着馬には天皇賞(秋)への優先出走権が与えられる。今年は10頭立てと少なく、G1勝ちの実績がある⑦ウインブライトと⑧レイデオロに人気が集まりそうだ。いずれも押さえる必要はあるが、過信はできない。

まず⑦ウインブライトだが、こちらは現役屈指の中山巧者として知られる。確かに中山で重賞を4勝するなど戦績は圧倒的だが、いずれも距離は2000mまで。2200mという距離は出走自体が初めてで、どこまでアドバンテージがあるかは未知数。また昨年、一昨年と夏休み明け初戦を大敗している点も気がかり。

⑧レイデオロは乗り替わりがどう出るか。騎手の交代は競馬ではよくあることなので、いちいち不安要素と言い出すとキリがない面も確かにある。しかし⑧レイデオロの場合はデビューからほぼ一貫してルメール騎手が手綱を取っており、今回福永騎手との初コンビで多少リズムが狂う可能性もなくはない。馬も休み明けだし。

じゃ代わりに何を買うのかというと、筆者の推奨は③クレッシェンドラヴ。こちらは好走条件が揃う。

先ほどの有力馬との比較で述べると、まず中山2200mは過去4回出走して(2,0,1,1)と好相性。今回は2カ月半ぶりだが、2カ月以上の間隔を経たレースの成績は(4,2,0,1)。ローテーション的にも今回は得意のパターンといえる。鞍上はこのところ内田騎手で固定されており、乗り役の心配もなさそうだ。

実績的にも今回は勝負レースのはずで、本気モードの漂うこの馬から買います。馬券は馬連で勝負。③クレッシェンドラヴを軸にして、相手は②④⑦⑧⑨⑩。

・切れ味ならサートゥル優勢

日曜阪神のメインは芝2400m(外回り)で行われる神戸新聞杯。3着以内の馬に菊花賞への優先出走権が与えられる。

直線が長く坂がある阪神外回りコースで行われることもあり、順当に人気通りの決着となることが多い。平坦コースでありがちな前残りの大波乱……というのが少ないのだ。事実、過去10年で4番人気以下の馬が勝ったケースは一度しかない。

また速い上がりを使える馬ほど良く、上がり最速をマークしながら4着以下に終わった馬は過去10年で1頭もいない。要するに切れ味のある有力馬を買えばいいのだ。

本命は③サートゥルナーリア。過去3戦はいずれもG1で上がり最速。春のクラシックで鎬(しのぎ)を削った⑤ヴェロックスも強いが、切れ味ならサートゥルに分があると見た。4コーナーまでは⑤ヴェロックスをマークして、直線で交わす皐月賞のような競馬ができれば。

馬券は馬単で勝負。③サートゥルナーリアを軸(1着固定)にして、相手は④⑤⑥⑧。出遅れだけは勘弁してね……。


今週登場するレイデオロやサートゥルナーリアは、アーモンドアイと並んで競馬界の顔といえる1頭。大観衆で賑わうG1ではパドックに近寄ることも難しいし、今のうちに競馬場で勇姿を目に焼き付けてみてはいかが?

・【追記(結果)2019年9月24日13:00更新】

オールカマーはスティッフェリオ → ミッキースワロー → グレイル。神戸新聞杯はサートゥルナーリア → ヴェロックス → ワールドプレミアという結果でした。馬単210円(1番人気)とガチガチでしたが、当てることが大事。いよいよ次週はG1のスプリンターズSです。

参照元:JRA公式サイト
予想・執筆:グレート室町
Photo:RocketNews24.