2017年11月3日に発売され、早いもので約1週間が経過した『iPhone X』。Appleの最新技術を詰め込んでいるだけあって、シリーズ史上最高額となっているが、いったい原価は幾らなのだろうか? 

早くも、電子機器の分析などを手がけるTechInsights(テックインサイツ)社が、『iPhone X』の内部を徹底的に調査。予想原価額を叩き出したというから見逃せない。

・予想原価額が最も低い「iPhone X」

テックインサイツ社の公式ブログによると、同社はここ最近でiPhone 8 Plusの分解のほか、過去10年間でリリースされたiPhoneのカメラやプロセッサーの進化についても検証を行ってきたとのこと。

そして今回、iPhone Xの分解に着手。使用されているパーツの単価から予想原価額を叩き出した。気になる金額は……357.50ドル(約4万円)だという。米国での販売価格となる999ドル(約11万3000円)に対し、利益率は64.2%の結果になった。

ちなみに、テックインサイツ社がこれまで発表している他機種の予想原価額から利益率を算出すると、iPhone 8が59.2%、iPhone 8 Plusが52.8%、Galaxy S8で55%、Huawei Mate 10で59.2%だ。こうしてみると、iPhone Xの64.2%がいかに高いかがわかる。

・開発費用がプラスされているかも

しかし、注意しなければならないのが、予想原価額はあくまでもパーツ代のみである点だ。iPhone XはAppleが初めて採用する機能が多数搭載されているモデルのため、開発費用がより多くかかっていると考えれば、納得出来なくもない。

参照元:TechInsights「blog」(英語)
執筆:K.ナガハシ
Photo:Rocketnews24.

▼テックインサイツ社のブログには iPhone X 内部の詳細が掲載されている