バーガーキングから『デラチキ』に続く第2弾として『デラックスハッシュブラウンワッパー』の販売が、2020年4月3日から開始された。お値段は単品が税込み840円。第1弾はチキンだったが、今回はハッシュブラウンである。

『デラチキ』については中々にナイスなバーガーだと感じている筆者。あれに続く第2弾ともなれば、やはり気になる。ということで、早速食べてみたところ……

・野菜


野菜


これは少しだけ予想外だった。ここ最近のバーキンの動きを思い出してみてほしい。チキンをビーフとベーコンで挟んだ『デラチキ』。そこからしばらくして出たのが狂気を感じる『超ワンパウンドビーフバーガー』。

どちらも、いい意味でIQ低めに、肉で攻めてくるタイプであった。ゆえに次はIQを3くらいまで落とした感じで、より激しく肉で攻めてくるのだろう。そんなことを心のどこかで期待していた。しかし満を持して登場した『デラックスハッシュブラウンワッパー』の武器は、ハッシュブラウン。

総評を先に述べると、サクサク感があって美味かった。しかし肉力(ぢから)やボリュームは、ここ最近のバーキン新作の中でやや大人しい部類。ハッシュブラウンで野菜が増強された結果、ビーフパティは打ち倒されて、最後に残ったのは野菜。なんだかヘルシーみさえ感じた。肉に疲れている人にいいかもしれない。より詳しくお伝えしよう。

・サイズは控えめか

まずはボリューム感だが、デラチキと比べたら控えめだ。とは言っても、デラチキが単に普通を超えるデカさなので、今回のデラハッシュも他社のバーガーと比べたら平均よりデカい部類だと思う。


公式HPでも推奨されている通り、注文時に「ハーフカット」で頼むと良いのもその通り。普通に齧(かじ)るにはやはりデカいからな。また、断面から伸びるチーズも映える。ハーフカットを開くのはちょっとした快感。


少し残念に感じたことを述べるなら、ハッシュブラウンのサイズだろう。デラチキのチキンは程よい感じだった。しかし今回のハッシュブラウンはちょっと小さい気がする。


どうもそこまでハッシュブラウンが主張してこない。レタスとトマトとオニオンなど他の野菜とまじりあい、野菜連合の1戦闘員なポジションに甘んじている感がある。持ち帰りでハッシュブラウンが湿気ったら、モブのポテトにまで成り下がりそう。トータルではほぼ野菜。サブウェイかよ!

なんだか全体的にお行儀がいいバーガーである。ハッシュブラウンを推すならもっとこう、ハッシュブラウンをゴリゴリに盛ってほしかったところ。なんならハッシュブラウンを盛りすぎて、セーフとアウトの分水嶺をアウト側にぶち抜いてしまっても良かったんやで。


・ココナッツシュリンプも

なお『デラックスハッシュブラウンワッパー』と時を同じくして、サイドメニューに『ココナッツシュリンプ』が3個320円で新登場。セットなら50円追加でサイドメニューをこちらに変更することが可能となっている。

せっかくなのでこちらもゲットしてみたところ……


箱の中で、力なくまばらに横たわるシュリンプたちの姿に「5個くらい入れてくれよ」などと一瞬思ったが……


食べてみたら3個で丁度良かった。衣にココナッツが入っているとかで、ココナッツ風味な小さいエビフライである。バーガーと合わせて食べると、味覚的にも胃袋的にも「十分食べた」感が見た目以上にある。個人的にはサルサソースとかあったら嬉しかったかもしれない。こちらもなんだか小ぎれいにまとまってる感がある。

ということで、バーガーキングの『デラックスハッシュブラウンワッパー』と『ココナッツシュリンプ』。どちらも間違いなく美味かった。しかし、バーガーはデラチキの勢いと比べると、やや大人しめに感じた。

シュリンプはやっぱり専用のソースが欲しい。サルサ系のやつが。それでシュリンプを20個くらい抱え、テキーラなど飲みながらパクついたらきっと最高だろう。

話がそれたが、『デラックスハッシュブラウンワッパー』であれば、普段バーキンではジュニアサイズ派という方でも、ノーマルサイズを食べられるのではないだろうか。なんというかベジーでフレッシュなので。ああ、なるほど。むしろそういう層にとって、これは熱いバーガーになるかもしれない。

参考リンク:バーガーキング
Report:江川資具
Photo:RocketNews24.