手抜き工事が問題となっている中国で、先日、橋の工事中に突然橋が崩落するという事故が起きていたそうだ。怪我人も出たと見られている。

今回も手抜き工事や管理体制に問題があったのではないかと見られていたが、この事故に対し現地政府は「破壊性実験をしていた」と前代未聞のトンデモない言い訳をしていたのである。

橋の崩落事故が起きたのは中国安徽省合肥(がっぴ)市の高架橋建設現場だ。当日現場で作業をしていた作業員によると5日午前7時頃、橋の下で作業中、突然橋がゆれはじめ、骨組みがガラガラと崩れ落ちた落ちたそうだ。

10名ほどいたとされる作業員は無事だった者もいたが、逃げ遅れて怪我をした者もいるそうだ。中国メディアによると負傷者は少なくとも6名、その中には通行人も含まれていると見られている。

翌日、原因を究明すべく記者会見が行われた。突然の崩落事故も驚きだが、当局は「橋の崩落は事故ではなく『破壊性実験』である」とまさかのビックリ発言。また実験は計画的なものであり、作業員には事前に通告していたというのだ。

もちろん作業員は「そんな話は聞いていない」と真っ向から反論。両者の主張は食い違いを見せている。
 
これに対し中国のネットユーザーは、

「は?」
「ひどい」
「破壊性実験って何だよ」
「壊れているのは役人の方だ」
「怪我をした人だっているのに」
「人口多いからちょっとくらい死んでもいいと思ってるんじゃ」
「恥ってものがないのか」
「良心のカケラもない」

と怒りを隠せないようだ。
 
この「破壊性実験発言」は中国国内でも「前代見聞の言い訳」として捉えられている。

あまりにも不自然すぎるなコメントに、「官僚のとんちキター!」「新しい単語キター!!」と皮肉にも見えるコメントを残すネットユーザーもいる。死者が出ていないようなのがせめてもの救いだが……当局は記者会見後特にコメントなどは出していないようだ。

参照元:安青網CNR.cn(中国語)