映画や音楽、食べ物やファッションなどなど、日本にある様々なジャンルを見渡すと海外発祥のものが多くを占める。特に米国でブームになったものが、後に日本で流行るという流れは必然といっても過言ではない。

今まさに、そんな現象が起こっている。米国で爆発的人気を誇るおもちゃ「ハンドスピナー」が、日本でも大ブームになりつつあるというのだ。しかし、ハンドスピナーとはいったいどんなものなのか? さっそく入手したので、遊んでみた感想をお伝えしたい。

・米国人の女性が発明した「ハンドスピナー」

海外メディア「The Guardian」の情報によると、ハンドスピナー(別名フィジェットスピナー)は筋無力症などの病気で苦しんでいた、米国フロリダ在住の女性、キャサリン・ヘッティンガーさんが1993年、7歳の娘と遊ぶために発明したものだという。

キャサリンさんは1997年に特許を取得したものの、2005年に特許更新料の400ドル(約4万5000円)が払えず、特許を放棄。その後は様々なメーカーが生産を始め、2017年現在、海外では持ち込み禁止になる学校が出るほどのブームになっているとのことだ。

日本でも有名ユーチューバーが次々と取り上げたことでブレイクしつつある、このハンドスピナー。どんなおもちゃなのかを確かめるために、秋葉原の輸入雑貨店に立ち寄ってみたところ、500円で販売されているのを発見。さっそく購入して遊んでみることにした。

ハンドスピナーの特徴のひとつが小型な点だ。今回購入したものは、ちょうど手のひらに収まるくらいの大きさで、厚みもスマホ程度。これならポケットにも余裕で入るうえに、デスクの上に置いてあってもさほど邪魔にならない。

さらに、電源を一切必要としない点もポイントと言える。中心には滑らかな動きのボールベアリングが内蔵されており、その周辺の突起を指で弾くとまるでクルクルとまわり始める、いわゆる手動のプロペラの様なものだ。

ネットで遊び方を調べてみたが、基本的に “まわすだけ” という単純なもので、特にゲーム性は無いようである。ということで、デスクの上に置いてまわしてみると……おっ、まわるまわる! タイムを計ってみると、約2分20秒ほど止まらずにまわり続けた

ただ回っているのを見ているだけでは飽きてくるので、今度は手に持ったまま指で弾いてみたり、空いているもう片方の手で強く回してみたりと、様々な方法でまわし続けた結果。──これは……癖になるかもしれないぞ!!

どういうことか、1時間ほど触り続けているとペン回しやボールペンのノックなどと同じ感覚で、無意識にまわしてしまう様になってきたではないか。

パソコンで記事を書く間はハンドスピナーを持ったままでは作業効率が落ちるので、一旦触るのはやめにしたが、テレビを見ている時などに手元にあると、延々とまわし続けてしまいそうな気がしてならない。

一説によると、集中力を高めたり、気分を落ち着かせたりする効果まで期待できると噂のハンドスピナー。Amazonなどでは数百円から購入可能だ。様々な種類が揃っているようなので、気になる方はチェックしてみてはいかがだろうか。

参考リンク:Amazon「ハンドスピナー」 The Guardian(英語)
Report:K.ナガハシ
Photo:Rocketnews24.

▼話題のハンドスピナー

▼デスクに置いたまま回すと……

▼2分20秒ほどまわり続けた

▼手に持ってまわし続けること約1時間……

▼癖になってきたかもしれない

▼気になる方はぜひお試しあれ!