いつでもどこでも手軽に写真や動画が撮れるスマホカメラ。ガラケーが主流だった頃に比べ、カメラの性能が劇的に向上。SNSも普及したことで、今や現代人にとって欠かせないアイテムとなった。

そんなスマホカメラを追うように人気となっているのが、フォトプリンターだ。今回は数ある機種の中から、大ヒットしているアプリ・電池不要の製品『プリントス』を実際に購入して使ってみたので感想をお伝えしたい。

・Amazonのフォトプリンタ部門でベストセラー1位

『プリントス』は、2017年12月13日に発売された商品で、希望小売価格は税抜3700円だ。なお、発売元のタカラトミーによると、同商品は日本玩具協会主催の「おもちゃ大賞2017」 においてハイ・ターゲットトイ部門の優秀賞を受賞しているとのこと。

ネットを探ってみると、2018年1月24日時点で、Amazonのフォトプリンタ部門ベストセラー1位。ヨドバシ・ドット・コムのフォトプリンター部門でもベストセラーランキング3位になるなど、売れ行きは上々のようだ。

・フィルムは「チェキ」と全く同じ

筆者は使用感を確かめるべく、ヨドバシ・ドット・コムでプリンター本体「プリントス SORA TPJ-03SO(税込3990円)」と、専用フィルム「インスタントカラーフィルム instax mini 10枚入り(税込734円)」を購入した。

ちなみにフィルムは、若者に人気のインスタントカメラ『チェキ』で使用されているものと全く同じ。フレームにイラストが描かれているタイプなども販売されており、好みによって様々なデザインが選択可能だ。

・使ってみる

それでは、さっそくプリントしてみよう。

はじめにプリンターの裏ぶたを開けフィルムを入れて……

ダイヤルを回しフィルムカバーを排出して、スタンバイ状態にする。

続いてプリンターのウイングを開き、中のフレームを取り出して……

フレーム上下にある粘着面のシートフィルムをはがす。

明るさの自動調整機能をオフにしてから、明るさを70%〜100%に調整して……

スマホに画像を表示してフレームをセット。

プリンター上部にフレームを付けたスマホを置いて……

シャッターを押して……

ダイヤルを回せばプリント完了!

時間が経つと……

キター!!!

普通のプリンターとはまた違った、インスタントフィルム独特の色合いがイイ感じだゾ! また、手作り感覚でプリントを楽しめるところも好印象だ。その後、何枚かプリントした結果、使用する上で注意すべきポイントが3つあったのでご紹介しよう。

・ディスプレイのサイズに注意

1つ目はディスプレイのサイズである。プリンターのフレームが46mm × 62mmとなっており、iPhoneでいうと4.7インチの “7” や “8” が最もジャストで、5.5インチの “Plus” シリーズだとフレームから画像が大きくはみ出てしまう。機種によって、集合写真などは端の人の顔が隠れてしまう場合もあるので要注意だ。

・画面の回転に注意

知らないうちにスマホの画像が回転してしまうことがあるので、プリンター内部のミラーでディスプレイの表示内容を確認のうえプリントすることが重要。なお、グラグラした場所でシャッターを押すとブレにつながるので、安定した状態で素早くシャッターを切ることを心がけよう。

・ディスプレイの明るさを見極めよう

3つ目の注意すべきポイントはディスプレイの明るさだ。失敗を防ぐために70~100%の明るさでプリントしてみて、適切な明るさを把握しておくのがオススメ。ちなみに今回使用したiPhone7 Plusでは、70〜80%が丁度良く感じた。その他、周囲の環境光が明る過ぎると、うまくプリントできないこともあるので気をつけよう。

いかがだったろうか? 1枚あたり約70円とフィルム代がちょっとお高いのが気になるところだが、電池もアプリも不要ですぐにプリントできたり、独特の色合いが楽しめる点は同商品ならではといえるだろう。気になる方は製品ページを要チェックだ。

参考リンク:タカラトミー「プリントス」
Report:K.ナガハシ
Photo:Rocketnews24.
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▼アプリ・電池不要のフォトプリンター「プリントス」

▼少々コツはいるが手順はシンプル

▼iPhone7 Plusのディスプレイと写真を比較するとこんな感じ

▼すぐにプリントできる点や独特の色合いは『プリントス』ならでは

▼本体重量も約350グラムと軽量で携帯にも便利

▼使い方の解説動画がこちら

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