誰だって歳を重ねれば、顔つきも変わるものだ。1年や2年ならあまり変わらないように見えるのだが、5年10年と経つと違いがハッキリとしてくる。それは何も老けて行くだけではない。見ようによっては、若返っているように思える場合もある。

私(佐藤)は免許更新をするたび、古い方の免許を保管して、時々見返すようにしている。最近も免許更新をして、最新のものと過去のものを見比べてみた。この1年でまた若返っているように見える。それはきっと、1年間継続しているポールダンスの影響だろう。やっぱり運動は身体にイイ!

・21歳からの23年を振り返ると……

以前の記事でも、人の顔は変化していくとお伝えした。免許証を振り返ると、その様子が手に取るようにわかる。私が持っているもっとも古い免許証(21歳)から現在(44歳)までの23年間を、順番に追って振り返ってみよう。


・暗い青春、20代前半

21歳(1994年)と24歳(1997年)の免許写真は、精神的にとてもすさんでいるように見える。もともと根暗な性格で、人に合わせることが苦手。何をやっても長続きせず、バイトを転々としていた時代。一言でいうなら「暗い青春」だ。毎日が同じことの繰り返しのように思われて、つまらなくて仕方がなかった。若いからお金もないし、遊びさえも知らない。

「人が嫌い」がキャッチフレーズのような時代だったのである。(今でもその傾向にあるのは否めないが……)。

・大人になれた気がした20代後半

そんな暗い青春時代を抜けて、25歳になるころに、ようやく「生きる」とか「暮らす」ってことがわかり始めて、27歳(2000年)頃になると、多少は気持ちにゆとりが持てるようになってくる。免許写真を見ると、20代前半の緊張感は解けているように見える。

人生こんな調子で行くのかな? 30歳にはなりたくないな。と思っていたのだが、本当の冬はここから始まった。

・超貧乏な30代前半

30歳も過ぎれば十分大人だ。いずれ幸せな家庭でも持つのだろう、そんな甘いことを考えながら、何ひとつ努力をしなかった結果、猛烈な貧乏生活に突入。1日500円使うかどうかで悩むような食生活だった。

金がなさ過ぎて、どこからどうやって立て直して良いかわからない。節約って言っても、切り詰めるところがせいぜいタバコ代くらいしかない。どうしてこうなったんだ!

神を恨むのが日々の日課だった、ひもじい30代前半である。マジで俺の人生終わった……と思ってた。人生最軽量(53kg)もこの頃である。

・運を味方に立て直した30代後半

30代後半に向かって、運気が上昇してきたらしい。何ひとつ努力をしていないのは変わらないのに、何だかいい感じになって行った。何とか生活らしきものができるようになって、何とか毎食十分にありつける。神は見捨てていなかったんや~! なにもかも有難く感じるようになり、やっとまともになれた気がした。

この頃の写真を見ると、多少は人間らしくなって、顔に生気が宿しているように見える。だが、油断は禁物。食事が足りてなかったヤツが金を持つと……


太る……。


・42歳に向けて人生最重量に

当編集に入った頃、53kgしかなかったのに、42歳の春に70kgオーバー。5~6年で20kgも体重アップ! これじゃあいかん!! 成人病まっしぐらだ! ということで、43歳からポールダンスに挑戦し、今では週2でレッスンに通う日々。

そのおかげで、体重10kg減。ややメタボから筋肉体質に変貌を遂げた。


そしてむかえた44歳、最新の免許写真は……。


39歳の頃よりも、さらに生気がみなぎっている! ちょっとギラギラしてるじゃないか!! やっぱ運動が1番人を元気にするんだな!! 「若返る」といったら言いすぎかもだけど、「イキイキしている」のはたしかだ!!


・免許証はとっておこう

という訳で、穴の開いた免許証に使い道はないけど、皆さんも保管しておいた方がいいぞ。あとで自分の人生を振り返るのに、とても良い材料になるから。あとは、運動! 少しずつでもいいから運動しよう。小さな積み重ねが後々に大きな結果となってあらわれるぞ~!

Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24