都会で避けられないものの1つに「人混み」がある。東京なら渋谷、新宿、池袋……どこへ行っても人・人・人。こんなに人がいるのかと思うくらいごった返していて、他人とぶつかってしまうのは日常茶飯事だ。

特に朝夕の駅のホームは地獄絵図。よくもまぁ、みんなぶつからずに歩けるもんだと感心してしまうが、それぞれがテクニックを使っているのだろう。多分。ということで今回は、人混みをスイスイ歩くテクニックを伝授したい。うまく歩けない人は参考にして欲しい。

・スリップストリーム作戦

まずもっともスタンダードかつ遂行している人が多いと思われるのが「スリップストリーム作戦」だ。ちなみにスリップストリームとは車のレースなどで使われる言葉で、前方車の後ろについて空気抵抗を受けないようにして恩恵にあずかることを指す。

実を言うと、これが人混みでも使えるのだ。進行方向が同じ人の後ろにピッタリ張り付いて歩くとアラ不思議! たったそれだけ……たったそれだけで劇的に状況は改善する。

経験が物を言うところもあるので、ターゲットは40〜50代のサラリーマンあたりが理想か。経験上、背筋をピンと伸ばして歩く人は人混みをうまく処理する傾向にある。ただ、男性が女性に張り付いたら怪しい人と勘違いされるので気をつけよう。


・私はバスケの選手です作戦

人混みを歩いたら十中八九起きるのが、お互いの進行方向が同じになる現象だ。鏡を見ているかのような動きをしたと思ったら、どちらも譲り合って「アンガールズのネタ」みたいにもなってしまう。

しかし、そうなる前に手を打つのが「私はバスケの選手です作戦」。これまた読んでの通り、バスケ選手になりきって軽いフットワークで敵(人混み)をかわしまくる。対面が同じ作戦をしていたらぶつかるが、それでも確率は低くなるだろう。


・肩入れ作戦

そして目があって、変に譲り合いの精神が生まれたときに有効なのが「肩入れ作戦」。肩を入れたらググッと体も傾くため、「絶対こっちに行きたい」という意思表示ができる。極力、アンガールズ現象が起きなくて済む。


・遠回り作戦

「急がば回れ」という言葉があるように、遠回りしてでも人の少ないところを選択するのは意外と有効になる。誰しも最短で目的地にたどり着きたいと考えるものだが、余裕を持って広い視野で見ると人の流れが少ない場所は必ずある。


・歩きスマホ回避作戦

そして、スマホを触っている人からできるだけ離れて歩く方法も有効だ。最近だと、ぶつかる原因がスマホも少なくない。最初から視界に入る「歩きスマホ」を避ければ、おのずとぶつかる確率も減る。顔を上げて歩いている人は、お互いに気を配れるのでぶつかりにくい。


……以上である。東京以外でも大阪や名古屋といった大都市で使えるので、人混みで悩んでいる人は試してみて欲しい。思った以上にスイスイ歩けるかも!

執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.