各地方の港や市場で定期的に開催される『朝市』。地場産の新鮮な農産物や海産物が安く購入できることから、地元の人を始めとした客で盛り上がるイベントだ。

だが、都心に住んでいると訪れる機会はめったになく、一度も朝市に行ったことがないという人も多いのではないだろうか? そんな人たちにぜひ行って欲しいのが、神奈川県の三崎港で毎週日曜日に行われる『三崎朝市』である。

ここでは三浦半島で収穫された高品質な野菜や海産物などを、スーパーでは絶対ありえないぐらい激安な価格で販売している、遠方からも客が訪れる超お得な朝市なのだ!

■三浦半島産の野菜がとにかく安い
驚いたのが販売されている野菜の豊富さとその安さ。カゴに盛りに盛られた甘長唐辛子や万願寺唐辛子、イタリア品種の大きなナスやすだち、ライムなど、スーパーで買ったら最低でも絶対に4倍以上しそうな価格の高品質な野菜がほとんど1カゴ100円。絶対これ儲けないでしょ(笑) と思いつつも、ついつい買いすぎてしまいそうになる。

ここで記者は珍しい『バナナピーマン』を購入した。バナナピーマンは中南米原産のトウガラシの甘味種で、食感としては苦味が少なくジューシーなピーマンのようだという。

■名産のマグロや魚介類ももちろん激安
マグロの特売には朝5時前にはすでに行列ができ、すでに売り切れそうになってしまっていた。地元の人たちは大きなビニール袋いっぱいになるほどマグロを買いだめしていたので、少しずつ解凍して食べるのだろうか? 奮発して一番高い2000円のマグロセットを購入したのだが、中トロや大トロ、赤身の部分がバランスよく3柵入っていた。こちらもスーパーで買ったら2~3倍しそうな、きちんと脂の乗ったものであった。

だが、しまった…と思ったのが他の新鮮な魚介類もかなりお得な値段で売られていたということだ。マグロは冷凍してあるからいいものの、生の魚介類はクーラーボックスが無いと遠くから来た場合鮮度が落ちてしまう。今度から忘れず車に積んでおかなければ…とちょっと後悔した。

■ほかにも見逃せないグルメがいっぱい
ねぎや大根、まぐろの血合いがたっぷり入ったマグロ汁(200円)や、マグロのもつ煮(300円)など、リーズナブルでこれからの季節に温まるその場で食べられるグルメもいっぱいだ。また、マグロのオイスターソース炒めが入ったマグロパンや、無添加のベーコンやソーセージなども売られており、こちらも必食のウマさ。

マグロパンは一見奇をてらった見た目だけのものかな?と思ったのだが、パンととろけるマグロが絶妙にマッチしてかなりウマい。また、ベーコンとソーセージは無添加なのに旨味の溢れる、素晴らしいものだった。これがどちらも500円とは信じられない安さだ…。
三崎朝市が開催されるのは日曜の朝5時からと書いてあったが、5時前からたくさんの人で賑わっていた。土曜の夜に湘南や横浜の夜景を見た後、三崎朝市に寄ってその日の夜のおかずを買って帰るというのもかなりアリかもしれない。

とにかく野菜も魚介類もたいへん豊富なイベントで、毎週行ける地元の人が心からうらやましくなってしまった…これから秋になり、市場の品揃えも変わってくるのだろうか!? また近いうちに足を運び、朝市を堪能したいと思う。もちろん遠方から来ても絶対損はしないはずなので、車がある人はぜひ一度訪れてみてほしいぞ!

写真:ロケットニュース24

神奈川県三浦市三崎5丁目245−7