アメリカを代表するロックバンド、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ(以下レッチリ)は日本でも大きな人気を誇り、確固たるファンベースを築いている。

そんな、レッチリのメンバーが実は悪魔崇拝者だという噂がネットで飛び交っているというので、その実態に迫ってみたいと思う。

・レッチリは悪魔崇拝者だという噂がネットを席巻!?

レッチリが悪魔崇拝者ではないかという噂は、実はかなり昔から存在していたようである。というのも今から25年前の1992年、MTVビデオ・ミュージック・アワード授賞式で、受賞スピーチの際にボーカルのアンソニー・キーディスが「悪魔に感謝します」と発言したからだ。

この時は、悪魔の他にマイルス・デイヴィスやサルバドール・ダリなどのアーティストの名前も数多く挙げていたため、視聴者やファンの大半は冗談半分で言ったことだと思っていたようだ。

・クリスチャン団体がレッチリを悪魔崇拝者扱いに!!

しかし、アンソニーの言葉を本気に取ったクリスチャン団体の間では、「レッチリは悪魔に忠誠を尽くし、悪魔の闇の力に操られている」などと言われているのだという。

また、40万人のフォロワーを誇る「The Vigilant Christian:ザ・ヴィジラント・クリスチャン」という団体が、YouTubeチャンネルにて「レッチリが悪魔に魂を売った」と説いた動画を投稿しているのだ。

・宗教には興味ナシ!

では、「悪魔に感謝する」と発言した、当のアンソニーの言い分はどうなのだろうか。2004年に出版した回顧録『Scar Tissue:スカー・ティッシュー』にて、その発言は冗談だったと告白。熱心なキリスト教徒である彼の祖母が孫の言葉を聞いて激怒し、自分は悪魔崇拝者ではないと弁明しなければならなかったと綴っている。

また、「人生で起こる出来事とその結果を全て受け入れ、何かを探し求めるよりも、その過程で何をするかを大切にしている」との人生哲学を述べ、宗教には興味がないのだそうだ。

25年も前の ‟悪魔に感謝発言” のせいで、今でも悪魔崇拝者扱いされたり話題になるのは、レッチリがそれだけビッグなバンドであるという証拠ではないだろうか。

参照元:Facebook @Red Hot Chille PeppersThe Oregonianindy100(英語)
執筆:Nekolas

▼画像が悪いが、アンソニーの ‟悪魔に感謝発言” の動画はこちら

▼クリスチャン団体がレッチリを悪魔崇拝者扱いにしている動画