エンナァジイイイィィィッッ! みんなエナってるか? 久しぶりだな。エナジードリンクをこよなく愛する男、エナジーマンだ!! せっかくオリンピックが開催されてることだし、たまには俺も世界に目を向けてみたい。世界のエナドリ、出てこいや!

というワケで今回登場するのは、タイはバンコク発祥の『SHARK(シャーク)エナジードリンク(税込216円)』だ。シャークとはもちろんサメのことだが、よく見たらめちゃめちゃサメっぽいデザインでいきなり笑ったぞ。しかし! この『シャーク』のポテンシャルは、まだまだこんなものではなかったッ。

・邂逅

ある日のこと。JR東日本の駅ナカコンビニ「NewDays(ニューデイズ)」に寄った俺は、エナドリコーナーの前で思わず立ち尽くすことになる。なぜならレッドブルやモンスターエナジーといったド定番と共に、見慣れぬ顔が棚に並んでいたからだ。てめえ、誰なんだタココラ!

コラコラ言いながら缶を手にセルフレジを通過した俺は、そのままコラコラ言いながら電車に乗って編集部へ。せっかくなので、このままエナジーサーチもコラコラ済ませておきたい。

※説明しよう! エナジーサーチとは、エナジーマンが缶の裏の成分表示をただ眺めることだコラ!!

・サーチ結果

エナエナ(ふむふむ)。気になる成分は……と記載を見るより先に、俺の目に飛び込んできたのは『シャーク』の原産国。マ、マジかよこのエナドリ……! そう、日本製ではなく、まさかまさかの……


タイ王国出身……!!

・海外勢

メイド・イン・タイランド……ッ! てことは、ストⅡだったらサガットか……!! タイガー! タイガー! タイガーアッパーカッ!! つーか、サメだって言ってんだろ! トラじゃねーよ!! あとよく考えたらさっきの「タココラ」もおかしいだろ! そこはせめて「サメコラ」だろうが!!

まあ俺も名前くらいは知ってたんだけど、実際に店舗で売られているのを見たのはこれが初めてだ。ちなみにSNS等の書き込みを読む限り、どうやらコストコには置いてあるらしい。マジかよ、何でもありかコストコ! もはや治外法権である。

お店に行って確認したワケではないものの、日本公式Twitterアカウントがそういった投稿を複数リツイートしているので、おそらく間違いないだろう。日常的にコストコに行ける勝ち組の方々はぜひチェックしてみてくれい。ていうか……え? 日本公式アカウントあんの?

・日本語情報あり

よく見たら日本公式ホームページまであるぞ。さっそくのぞいたろ! というワケでサイトにアクセスしてみたところ、そこで俺はかなり衝撃的な一文を目にすることになる。以下、『シャーク』についての解説だ。


「SHARK ENERGY DRINKはヨーロッパを中心に販売され、エナジードリンクの分野では世界で2番目に多く消費されています


エ、エナナッ!? 世界で2番目……だと? 嘘だろオイ! 俺の知る限り、エナドリはレッドブルとモンスターエナジーが圧倒的なシェアを誇っているはず。日本では2019年にモンエナがレッドブルを抜いて1位になったと聞くが、その二大巨頭のどちらかを『シャーク』は超えているというのか……?

・そんなバカな

にわかには信じがたかったため、三度の飯よりタイが好きなタイ人こと、編集長GO羽鳥に話を聞いてみることにした。おう羽鳥さん、『シャーク』って本当にそんな人気なのかよ!?


GO羽鳥「これはねぇ……たしかにタイでめっっっっっちゃよく見たねぇ。見まくったねぇ。一番かは分からないけど、海外ではメジャーなエナドリと思う」

へぇ、そうなんだ。知らなかったな~。ていうか……ここ最近の羽鳥がタイのムエタイファイターにしか見えなくて話がまったく入ってこなかったぞ。一体誰なんだお前は。しかも……う、うわーーーーーーー!


よく見たらサメーーーーー!!!!


サメがサメ持っとるーーーーーー!

いくらなんでも奇跡すぎるだろ!!


・エナジー軌道修正

話が逸れまくったため、強引にサーチ結果に戻っていきたい。さて、ガラナエキスやクエン酸、リジン(必須アミノ酸のひとつ)など、エナドリにしては珍しい成分が含まれている『シャーク』だが、やはり気になるのはカフェインよ、カフェイン。

原材料名に「天然カフェイン」と書いてあるので配合量を確認しようとしたら……なぬ? どういうワケか表記がない。一体全体どうなってんだ?

しかし焦ってはいけない。こういう時は意外とホームページに書いてあるものなのだ。そこで先ほどのサイトを確認してみたところ……


やはり書いていない。

マジかよ、公表できない数値なのか? こうなったら日本の販売会社に直電をかますしか……と思ったら、Amazonの商品ページには普通に書いてあったぞ。そっちはええんかい。しかも……ええ? カフェイン8mg!? いや少なすぎるだろ! お子様エナドリかよ!!

・エナジー多忙

ツッコミどころが多すぎてなかなか前に進めないが、さすがにそろそろエナジーテイスティングのお時間である。カップに注いでみると、色はちょっと濃いめの王道エナドリゴールド。香りも意外にスタンダードだ。さっそく飲んでみる。


グビエナ! グビエナ!! その結果……


あっま!!!! そして……


酢っぱ!!!!!

いや、別に悪くはないのだ。ベースはオロナミンCで、そこにかぜシロップを混ぜたような味とでも言おうか。これがけっこうウマい。ただ、とにかく甘みがガツンと来るわ、平行してクエン酸らしき酸味も現れるわで、一音一音のアタックがやたらと強いぞ。

基本的には王道エナドリなんだけど、要所要所で妙に独特なところが、いかにも海外製って感じがして俺は好きだな。さて、ここで再びホームページに目をやると、何やら面白そうなことが書いてあった。なになに? 「SHARK ENERGY DRINKで今日の体調チェック」?

・謎の機能

なんと『シャーク』を飲んだ時の味の感想で、その日の自分の好不調が一発で分かるというのだ。マジかよすげえ! そんじゃさっそく俺も体調をチェックしてみよう。そこには以下のように書かれている。


「・甘く感じたら → 今日のあなたはばっちり! SHARK ENERGY DRINKを飲んで更にPOWER CHARGE

・酸っぱく感じたら → 今日のあなたはちょっとお疲れ気味 このSHARK ENERGY DRINKを飲んで回復しよう!」


じゃあ俺どっちだよ! 甘くて酸っぱかったぞ!! 俺は今どういう状態なんだよ! 怖ぇーよ!! ただ一つ確かなのは、いずれにせよ俺はさらに『シャーク』を飲まないといけないということである。結局ゴール同じやないか!

・エナジー疲労

エナァ(ふう)……。波のように押し寄せるツッコミポイントに翻弄されてぐったりしてしまったぞ……。さすがはタイ王国。人や街だけでなく、エナドリまでエネルギッシュなのであった。

では最後に一つ。書きながらふと気付いたことがあるので、今日はそれを発表して終わりにしたい。記事の中盤、俺は最近の羽鳥について「タイのムエタイファイター」と表現したが、よくよく考えたらそれって……


サガットじゃね?


【結論】GO羽鳥……


事実上のサガットだった。


– 完 –

参考リンク:SHARKエナジードリンク、Twitter @sharkenergy_jpn、Amazon「SHARKエナジードリンク」ニューズウィーク日本版
執筆:エナジーマン(あひるねこ)
Photo:RocketNews24.

★エナドリ関連の記事はこちら → シリーズ「エナジー検証」

▼あとはスキンヘッドと眼帯にするだけである。

▼こちらはゼロカロリー版。価格は同じだ。