これ無しで2021年は始まらない。数多の福袋の中でもトップクラスの注目度と人気を誇る(筆者主観)であろう、福袋界の覇者。大人のデパート M’s(エムズ)の福袋だ!!!

朝からエムズが待ち遠しくて、ロケットニュースをリロードしまくっていた方もきっと多いに違いない。随分と、待たせしてしまったな。ようやく時が来た。だが……今年は、少し悲しい現実をお伝えしなければならないかもしれない。

・過去五年間で最安値

今年のエムズのセレクションは、エロ有識者が厳選したという「男性用福袋」と「女性カップル用福袋」の2種。なお「女性カップル用福袋」と書かれているのを見た筆者は

「なるほど。同性恋愛に対するエムズなりのアンサーですね」

と、勝手に解釈して近くにいた店員さんに話しかけたのだが、特に女性同士のカップルに限定するような意図は無いとのことだった。まあつまり、「女性およびカップル用」ということだ。

お値段は税込み2980円。2016年と2017年は3500円。2018年と2019年は3980円。そして2020年は2990円だった。去年との差は10円だが、安くなっているのだ。コスパがアップしたのか、それとも……いざオープン!

・女性カップル用福袋の中身


・1度限りの、お風呂をヌルヌルにする粉
・驚きのヌルすべ感な激ヌルTYPE
・パワフルで小悪魔系な、後ろの穴に適したガジェット
・パワフルな電動マッサージ機
・ゴム3箱

※中身は違う可能性があります


・失速感

昨年のエムズは、ザックリ言うとヌルヌル系のボトルが2本に、ヴァイヴスが下半身にグルーヴィーなガジェットが3つ。しかもそのうちの一つは、ワイヤレス化の進む昨今の流れを取り入れた、10メートル離れた場所からも責められるカッティングエッジなアイテムだった。

一言で言うと、優秀だったのだ。もしかしたら、その後にやって来るソーシャルディスタンス社会を、長年の経験と豊富な知識からいち早く察知してのワイヤレスだった可能性すらある。

それが今年はどうだ。確かに安くなった。しかしわずか10円である。それでヌルヌル系のボトルは1本。もう一つのヌルヌル系は、お風呂のお湯を全部ヌルヌルにできるらしいが、しかし一度きり。一度で満足できるわけがないだろ! 100回くらいしたい。


ヴァイヴスでグルーヴさせる系のアイテムも2つのみ。残念ながら、ヌメりもヴァイブスも弱体化したと言わざるを得ない。どうしたエムズ。もしやコロナの影響で、エムズもダメージを受けているのだろうか。

それに、入っていたヴァイブス系ガジェットが2つとも近距離パワー型なのはどうしたことか。これではソーシャルディスタンスが保てない。今求められているのは、アウトレンジから責めることができる遠隔操作型。数は減っても、せめてワイヤレス系であればまだ良かったものを。


なんなら今年はフルワイヤレスなアウトレンジ特化型でもよかったレベル。近距離型は誰にもに近づくこと叶わず、ただただ手の中で振動するしかない。これではせいぜい自分で自分に……なるほど、そういうことか! そうかそうか、そういうことかエムズ!


確かにそれならソーシャルディスタンスも保てるし、近距離パワー型でも問題ない。むしろパワーがあるのは良いことだ。内容量的に失速感こそ否めないが、さすがは有識者のチョイス。弱体化した感はあっても、突くべき所は外さないもよう。

Report:江川資具
Photo:RocketNews24.

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