都会人がすなるUber Eats(ウーバーイーツ)といふものを田舎人もしてみむとするなり──。記者が暮らす奈良県にも2020年6月末よりウーバーイーツが参入。「これが噂のオシャレな出前か!」と、喜び勇みサイトをのぞいたことは言うまでもない。

すぐさま、クレジットカード情報などを登録した記者。いざお気に入りのあの店の、アレを注文だ! 自宅の住所を記入し、あとは待つだけ。注文を確定しようとしたところ……ナンテコッタイ、配達エリア外だとっ!!? 

・家を出たくない

コロナ禍を受けて、奈良県では “奈良テイクアウト” というサービスがはじまった。とても便利であり、店舗では販売されないとびっきりのメニューが味わえ、重宝している。

しかし、たったひとつ問題があるのだ。記者は何を隠そう、出不精なのである。以前、何かの診断で “引きこもり耐性度100%” と言われたことがあるほどだ。できることならば、家の中ですべてを完結させたい。マイホーム最高ぉ! 

要するに、テイクアウトの品を取りに行くのさえ億劫(おっくう)になることがあるという訳だ。そこに差し込んだ一筋の光が、配達をしてくれるサービス。ウーバーイーツ以外にも、色々とあることは知っているが、ナウい同サービスを使ってみようと考えた次第である。

・いつの日か運んできてくれることを願う

同サービスのサイトを何気なく見ていると、なんともワクワクする。全国展開しているチェーン店だけでなく、地元民に愛されるあの店も配達してくれるようだ。なんて便利な時代になったのかと、感動を禁じ得ない。

「ここの店なんて、近いしすぐ運んできてくれそうだな。さっそく、注文しよう♪」と手続きをすすめようとした、その時。画面に衝撃的な文言が表示された。

「現在、こちらの住所への配達に対応しておりません」

なんでやねーん!!!!!! 確かに記者の生活するエリアは、田舎の部類だろう。しかし、奈良県の奈良市である。県庁所在地だ。もっと言えば、ウーバーイーツ対象店舗へ、歩いて行けなくもない。

一体全体、どこならば来てくれるというのだ。これ程までに高まった期待とワクワク感は、どこへ持っていけばいいんだ。お願いだから運んでおくれよ、500円ほどあげるからぁぁぁぁー! 悲しみのあまり、思わずそう叫びそうになったのは、ここだけの話である。

ウーバーイーツ……利用してみたかったぜ。そうは言うものの、やってないものは仕方がない。いつか、記者の暮らす地域にも運んできてくれることを願い、今日もテイクアウトを利用する。

参考リンク・ScreenShot:Uber Eats
Report:K.Masami
Photo:Rocketnews24.