ロボットや人工知能は急速に進化を続けている……という話は本当なのだろうか。近い将来「ロボットが台頭し、人間は仕事を奪われる」なんて怖い話も最近よく耳にするが、岡山県には約40年前からお好み焼き屋でバリバリ働くロボットがいるらしい。

──ということで今回は、「ロボットと人間が仕事を分担している」岡山市のお好み焼き屋さん『真珠』に行ってきたのだが……マジだった。マジのマジで現役バリバリ過ぎるロボットが働いていたのだ。アレが40年前からいるってウソでしょォォォオオオオーッ!!

・ロボットが働いているとは思えない

岡山駅エリアから車で約30分、チョイ渋滞している国道250号を東へグングン進んで行った先に、噂のお好み焼き屋『真珠』はあった。外観はいたってフツーで、看板から得られる情報は “関西風” のみ。「ロボットがいます!」的なPRはしていないようだ……なぜッ

とにかくドキドキしながら入店すると、店内にもロボットはいない。ペッパーくんのような店頭受付業務をするロボットではないとすると、厨房にいるのだろうか。なんだかもう頭の中がロボットで一杯なんですけど。テーブル席へ案内してくれた店主らしき方は……もちろん人間です、すみません。

・いきなり登場

さて、いざ席に着くと、店内中央に伸びている謎の “花道” がやたらと気になる……と思ったその時! ロボットが水とおしぼりを持って来ましたァァァアアアアーー! いくら何でも登場いきなり過ぎィィィイイイイイイイイイイイイイーーーッ!!



「イラッシャイマセ」と言いながらスーッと近づいてくるロボットは、映画『スター・ウォーズ』に登場するR2−D2そっくりだ。映画冒頭の “遠い昔、遥か彼方の銀河系で” って……アレ岡山のことだったのかッ! 衝撃的すぎてコップを持つ手が震えている。



おしぼりと水を受け取ると、再びスーッと厨房へ戻るロボット。仕事に徹していますね~。その後、店員さんに「真珠特製焼き(700円)」を注文すると、ほぼ待たずに厨房の扉が開き、具材を持ったロボットが再登場。休む間もなく、行ったり来たりだな……バイトは必要ないだろう。



ちなみに、お好み焼きはロボットではなく、自分で焼くスタイル。壁に貼ってある「おいしい焼き方」を参考に焼いたら、けっこうボリューミーな真珠特製焼きが完成した。中身は、豚肉・海老・イカ。ソースたっぷり・青のり・かつお節を大量にかけて食べれば……モチのロンでウマいッ

美味しく食べている最中も、ひたすら接客を続けるロボット。感情は無いが「イラッシャイマセ、オマチドウサマ、ドウゾオトリクダサイ」としゃべる姿は、やけに可愛い。現代科学の最新技術をもってしても、この愛らしさを再現するのは難しいだろう

・サプライズもオススメ

なお、ロボットがいつからいるのかお店の方に聞いたら「も〜40年以上前だね~」とのことだった。もちろん料金は、お好み焼き代のみ。いつものランチタイムがロボットのおかげで大興奮だったぞ。

まだまだ穴場のスポットだから、何も知らない人を食事に誘って「ロボット登場のサプライズ」を仕掛けるのもアリ。確実に盛り上がるハズなので、機会があればぜひ試してみてほしい!

・今回ご紹介したスポットの詳細データ

店名 真珠
住所 岡山県岡山市東区東平島87
時間 11:00~20:00
休日 第1・3月曜日

Report:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.
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▼ロボットが働く

▼自分で焼いた「真珠特製焼き」


▼美味しいに決まっている

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