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誰でも一度は食べたことがあるだろう袋麺。中でも「サッポロ一番」の名前を知らない人はいないと思う。これまで私(中澤)は食べたことがなかったが、それでも名前くらいは知っていた。

さて、そんな「サッポロ一番」だが、皆さんは札幌で作られていないことをご存知だろうか。マジかよ! じゃあなんで「サッポロ」ってついてるんだよ!! ……と思う人もいるだろう。このことについて製造元のサンヨー食品に問い合わせたところ、答え以上のもの……なんと社長の感動秘話が聞けたのでお伝えしよう。

・「グンマ一番」説急浮上

その名前から当然札幌で作られていると思い込んでいた私。だがしかし、製造元であるサンヨー食品の発祥の地は群馬県。サンヨー食品のHPを見ると現在のところ製造工場は、群馬県・千葉県・福岡県・奈良県の4つにあるようだ。

ちょっとちょっと群馬が発祥の地ということは「グンマ一番」じゃないか! あんなに札幌アピールしといて、札幌で作ってないのはこれいかにィィィイイイ!? だ、騙したなーーーーーー!! そこで、さっそく名前の由来についてサンヨー食品に聞いてみた。なんで札幌で作ってないのに「サッポロ一番」っていう名前なんですか?

サンヨー食品「サンヨーの元となる製麺会社で社長をしていた先代が札幌を訪れた際に、ラーメン横丁で食べた1杯のラーメンが忘れられない味だったそうです。そこで、そのお店に通い詰め、その味を再現して誕生したのがサッポロ一番です。商品名の札幌には、そういった想いが込められております」

──すみませんでしたァァァアアア! ちなみにそのお店の名前はわかりますでしょうか?

サンヨー食品「すみませんが、そこまでは……ラーメン横丁とだけ聞いております」

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──以上である。なお、サッポロ一番のHPによると、開発室でいくら研究しても、その味にあと少したどり着けなかった先代・井田毅(いだ たけし)社長。だが、どうしても家庭にその味を届けたかった井田社長はその店に通い詰めた。そして、ついに情熱を認めた店主から味のヒミツを教わったのだという。

まるで『プロジェクトX』のような熱い話だった。普段、何気なく使うものにこそ、こういった情熱は隠されているのかもしれない。サッポロ一番バンザイ。今度しっかり味わってみよう。

参照元:サッポロ一番
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.

▼情熱の味がするぜ
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