とある日のこと──。家に帰ると見たことがないフライパンがキッチンに置かれていた。どうやら妻がクラウドファンディングで購入したものらしいが、持つとメチャメチャ重い。きっと、あなたの想像の3倍くらいは重い。そうか……あれか。ワールドビジネスサテライトで見た『大人の鉄板』というヤツか。

なぜ妻が1万円以上するフライパンを相談もなく購入しているかはさておき、買ってしまったものは仕方がない。噂によると「スーパーの肉が高級鉄板焼店の味になる」というが、果たして本当なのだろうか? とりあえず普通のフライパンと同時進行でステーキを焼いてみることにした。

・メチャメチャ重い

『大人の鉄板』の最大の特徴は、その重さからもわかる通り “鉄板が極厚” ということだ。その厚みは4.5ミリで、一般的なフライパンの1.5~2倍は厚いらしい。この厚さが水平方向に熱を伝え、ムラなく肉が焼きあがる……という理論のようだ。

フライパン1つで1万円以上するのは、物作りの街として名高い新潟県の燕三条で職人さんが1つ1つ手作りしているから……だとワールドビジネスサテライトでやっていた。クラウドファンディングでも目標の1251%を記録したというから、注目度は高い商品なのだろう。

・普通のフライパンと焼き比べてみた

さて、今回は公平にジャッジするために、同じ肉を同じ調理方法で焼いてみることにした。大人の鉄板には有名シェフ監修のレシピも付属していたが、あえてそれをガン無視ししての “ガチ検証” である。頼むぞ、1万円以上したんだから……!


というわけで、まずはハナマサで購入してきたグラム229円のステーキ肉に塩コショウし……


2つのフライパンをガンガン熱し……


肉を投入\(^o^)/



あとは両面を焼いて酒で香りづけした後、フライパンから取り出して2~3分置けば完成だ。ちなみにステーキは焼いたあとちょっと置いた方が、肉汁が落ち着いて美味しいぞ☆

肉の断面を見てみると、確かに『大人の鉄板』の方が全体的に火は通っていた。というか、肉が厚すぎたのか、通常のフライパンはレアというより生である。


・食べてみた

個人的には生肉でも全く問題ないので、両方を食べ比べると、確かに大人の鉄板で焼いた肉の方がウマい。特に表面はカリッとクリスピーな仕上がりで、ムラの大きい普通の鉄板とは比べ物にならない。また、肉もふっくらジューシーな仕上がりだ。

ただ、やりようによってはもっと美味しく焼けたと思う。具体的にはもっともっと加熱してから肉を投入すれば良かったと後悔した。単純に大人の鉄板はぶ厚いため、MAXの加熱までに時間がかかるのだ。そういう意味で大人の鉄板はクセが強い調理器具なので、そのクセを把握して自分のものにしていけば、劇的に美味しいステーキが焼きあがる……かもしれない。

ちなみに、その後に付属のレシピ通りにステーキを焼いたら、こちらは驚くほど美味しかったことは記述しておこう。2度目の調理で慣れが出てきたことも、上手にステーキが焼けた理由と思われる。

まとめると、『大人の鉄板』はその名の通り「大人ならば1つくらい持っておいていいキッチングッズ」と言えるハズだ。ハンドルは交換可能で一生モノとして使えるらしいから、肉が大好きな大人はチェックしてみてはいかがだろうか?

参考リンク:オークス株式会社「大人の鉄板」
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.

▼とにかくクセがすごい。

▼これ見たら買いたくなる動画。