スパ! ルカだ。百獣の王ライオンに1勝したこともあるマサイ族の戦士、ルカだ。ということでオレはガチの「職業:せんし」なのだが、たまーに、イヤ〜な敵とも戦う羽目になる。……そう。タイトルの通り、ゴキブリだ。

日本人のゴー(羽鳥)もゴキブリ嫌いだと言うが、彼はゴキブリを食ったことがあるくせに何を言ってるんだ的な気持ちもあったりするが、実はオレタチ、マサイ族もゴキブリのことは大嫌い。つーことで今回のテーマはゴキブリだ。

どうしてゴキブリが嫌いなのかは、みんなが思っていることと同じだと思う。あの色! そして形! 動きも! 何もかもが嫌なのだ。しかも、オレんちに出るゴキブリは超デカい! さらに飛ぶ!! 好きになる要素、一切なしだ。

でもって、あの狭いマサイの家のどこにゴキブリが出るのかというと……

ずばり、キッチンだ。

いわゆるキッチンっていうキッチンではないけれど、とにかく食器も置いてあるキッチンに、たまーにゴキブリが出るんだよ。さすがは日本語での由来となっている「御器噛り(ごきかぶり)」というだけはある。

では、もしもこの狭い室内でゴキブリが出たらどうするのか……だが、この答えを言った時、日本人のゴーは「ええっ!?」と派手に驚いた。答えは……


お湯をかける


だ。ゴーは「お、お湯!? マサイ族がお湯!! 新聞紙でひっぱたいたりしないのか!? オレは打撃系だぞ!」とビックリ仰天していたが、そこにお湯があるならば、オレたちはお湯でゴキブリを仕留める。ほら、そもそも水質がよくないから、煮沸とかもしているだろ。だから、お湯があったりするんだよ。

だが、これだけではない。この「お湯」が「攻」だとしたら、ちゃーんと「守」の体制も敷いている。何をするのかというと、あらかじめ撒いておくのだ。


ゴキブリパウダーを……!!


これ、街でしか売ってないから大変貴重。日本で言うところのゴキキャップ(ブラックキャップ)みたいなもんで、地雷型のゴキ退ウエポンだ。こいつのおかげで、出現回数はだいぶ減った。でも、やっぱりたまに出るけどな。

てな感じで、我々マサイ族におけるゴキブリに対しての「攻守」は、攻めが「お湯」で、守りが「ゴキパウ」だ。ちなみにゴキブリはマー語でニェンジェァ(Nyenjer)、スワヒリ語ではメンデ(mende)という。ゴキブリが出たら、迷わず叫べ。ニェンジェァ! メンデ! オレセリ〜!

Report:ルカ(マサイ族)
超訳:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.

▼ここがオレんちだ

▼ゴキブリ、マー語辞書にも追加しといたからな