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おそらくわからないだろう、直毛の人にくせっ毛の気持ちは……。おそらくわからないだろう、直毛の人にくせっ毛が味わう梅雨の辛さは……。「いや、わかる」だなんて言われたくない。気休めなんか聞きたくない! くせっ毛にとって「水分」と「湿気」は敵だ。たとえどれだけ髪を整えたとしても、この2つに触れる度に元のメチャクチャになってしまう……。

・なんじゃコリャーッ!!

私(佐藤)は猛烈なくせっ毛のクセに、最近髪が伸び放題になってしまっている。自分でもヤバいと思っていたのだが、ついに事件が起こった。前日の晩に風呂に入り、乾かさずに寝てしまったのだ。翌朝目を覚まし鏡を見ると……。なんじゃコリャーッ! と自分でも叫びたくなった。

・もっとも髪が伸びている状態

髪を切ればいい。ただそれだけの話なのだが、根が無精なので、髪を切る頻度がマチマチだ。おかげで、ロケットニュース24に携わって以来、もっとも髪が伸びている状態になってしまった。

・名状しがたいモノ

そんなある日のこと、ちょっとお酒を飲みすぎたうえに、風呂上りで寝てしまったために、大変なことになってしまった。翌朝、鏡を見ると、自分でも説明できないような髪型になっていた。こういうものを「名状しがたいモノ」というのだろうか。昔ドリフターズのコントで見た、爆発頭。もしくは、ラーメン大好き小池さん。もしも小池さんを実写化するなら、一度は声をかけて欲しい。カツラは不要だから。

・「チンゲ」の屈辱……

ああ! 私の人生の戦いの半分は、くせっ毛との戦いである。学生時代に一度は「チンゲ」というあだ名をつけられ、「ヘアメイクしてやる」と散々髪をいじられた挙句におもちゃにされ、無駄に長髪にしていたときには、親にまで「汚い」と言われ、ありとあらゆる整髪料を試してみたものの、何ひとつ自分にプラスになることはなく、帽子をかぶることで自分をごまかしてきたというのに……。

「天パっていいなあ」と直毛のヤツに言われる度に、心で叫んだ。「じゃあ、俺の頭になってみろ! お前の頭に俺の毛根を埋め込んでやろうか!」と……。これならハゲの方がマシだとさえ考えたこともあった……。いや、ハゲは嫌だ……。

・神様、お願いです

40年も人生を歩み続けて、いまだに自分のくせっ毛にびっくりする日が来るとは思わなかったぞ。神様、生まれ変わったら俺を直毛にしてください。思春期に「チンゲ」と呼ばれた屈辱を、二度と味わいたくないのです。神様、直毛であれば、そのほかに何も望みはありません。いや、ひとつだけ……。ハゲは嫌です……。

執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

▼寝て起きたらこんな髪型だった俺の気持ち、わかるか?
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▼このヘアスタイルは何型って言うねーーんッ!!
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