限界突破──。それは能力の限界を超え、さらなる力を発揮する際に使用される比較的新しい言葉だ。例えば、超1流アスリートの多くは幾度もの限界突破を繰り返し “高み” へ近づいていくものなのだろう。

今回は1度の限界突破ではなく、度重なる限界を突破し続けてきた “靴下” をご覧いただきたい。今日、あなたの中の「靴下の限界」が変わる。

・靴下の限界突破とは?

そもそも、靴下の限界はどこなのだろう? 言い換えるならば「靴下を捨てるタイミング」である。生地がすり減って来たら捨てる人もいるだろうし、模様が消えたらゴミ箱行きの人もいるかもしれない。ただ “穴が空いたら” 9割の人はその靴下にお別れを告げるハズだ。

穴が開いた靴下を履き続ける人の中には「どうせ見えないし」「もったいない」などという意見もあることだろう。だが、今回ご紹介する『限界突破をさらに突破した靴下』を見て、あなたはこの靴下をセーフと言えるだろうか?


その靴下とは、コレ!



足の横幅10センチほどがザックリと裂け、まるで強盗犯が被る “目出し帽” のようになってしまった靴下である!!

小さな穴が開いても戦力外通告される靴下界において、ここまで大きな穴が開いた靴下は異端児であろう。何度の限界突破を繰り返したら、ここまで靴下の穴は大きくなるのか? キャリアは相当長いに違いない。

なお、靴下の履き主、当編集部の中澤星児によればこうだ。

「いや、結構いると思いますよ。記事にするのは全然いいんですけど、むしろ “こんなの穴とは呼ばない”って声が多いんじゃないですかね? というか、まだ全然イケますよね? 指が出たら気持ち悪いから捨てますけど、あと2~3年は履けるんじゃないですか?

ちなみに、これチャンピオンの靴下ですから。ブランド品ですよ? 基本的に靴下は滅多に買わないし、買うタイミングもよくわからない。というか、穴が開いていようとなかろうと、靴下は靴下ですから」

──ちょっと何を言ってるのかよくわからなかったが、彼には彼なりの信念があるらしい。無理矢理ポジティブに考えれば、ここまで使ってもらえるとは靴下も本望、日本屈指の「勘違いエコ野郎」に認定してもいいハズだ。

戦後ならまだしも、2017年の現代日本で特大の穴が開いた靴下を履き続ける中澤星児。もしかしたら彼自身の思考が限界突破しているのかもしれない。

Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.

▼目出し帽みたいになっちゃってる。

▼これは限界突破してるだろ……!

▼本人は「チャンピオンですよ?」と力説していた。そういう問題じゃない。