皆さんは覚えているだろうか? 以前の記事で紹介した、日本一薄いたい焼きのことを。その商品「たい焼きの開き」を提供しているのは、東京・阿佐ヶ谷の『ともえ庵』だ。

たい焼きを腹開きにして、鉄板で焼き上げるというちょっと変わった一品。それがさらに進化していた! ただ開きにするだけでなく、みりん干しにしてしまったらしい!! またもや、たい焼きの概念は覆されたのか!?

・2018年11月より販売開始

ともえ庵は、元々東京・中野で創業。2014年に移転して、現在の阿佐ヶ谷パール商店街の中ほどで営業を続けている。たい焼き専門店で、夏場はかき氷にも力を入れているお店だ。


2017年にたい焼きを半割りにして平たく焼き上げた、たい焼きの開きの販売を開始。2018年11月にはみりん干しの販売を開始したそうだ。


たい焼きの開きの新味の存在を、最近まで知らなかった私(佐藤)は、慌てて買いに来た次第。たい焼きの固定概念を覆すであろうみりん干しは、一体どんな味がするのか?


・開きの味

久しぶりにお会いする店主にご挨拶をして、開きとみりん干しを1尾ずつ購入して帰った。ちなみに開きは1尾350円(紙袋は300円)。みりん干しは1尾450円である。


パッケージをパッと見ただけでは、これがたい焼きとは到底分からない。本当に水産加工品ではないか? と錯覚してしまう。まずは開きの味を今一度たしかめてみよう。


真横から見ると、完全にせんべい。薄焼きせんべい程度の厚さしかない。たい焼きの痕跡がその名残りを残しているだけで、完全に別の食べものと化してしまっているのがわかる。


食感はパリッパリ! 生半可なせんべいなんか比べものにならないくらいの堅焼きである。平たい中にも餡子があり、噛むとその甘味が口中に広がる。牛乳と一緒に食べるのがオススメとのことだ。


・みりん干しの味は?

続いて本題のみりん干し。「みりん干し」の文字が本格的すぎて、どう見てもただの干物にしか見えない。


表面には煎りごま、ほのかに漂う醤油の香りが、妙に食欲をそそる。



食べてみると、イメージしていたよりもずっと醤油の味が効いている。これはビールのツマミにもなりそうなほど良い甘辛さだ。まさか、たい焼きでビールを飲むなんて考える日が来るとは思わなかった。


開きを作った段階で、味への探求は終わることなく、さらに可能性を追い求めているところがこのお店のスゴイところ。もしかしたら、先々さらに開きをはじめとする商品が進化を遂げるかもしれない。


たい焼きもさることながら、かき氷のメニューも充実している。これから毎日暑い日が続くと思う。そんな時は、ともえ庵のかき氷で涼をとるのも良いだろう。


・今回紹介した店舗の情報

店名 たいやき ともえ庵
住所 東京都杉並区阿佐ヶ谷南1-35-20
営業時間 11:00~20:00
定休日 月曜日

参照元:ともえ庵ブログ
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

▼生すいかのかき氷(750円)


▼暑い日にこそウマい!

日本、〒166-0004 東京都杉並区阿佐谷南1丁目35−20