マンガが出版される際、商品の形にまとめる編集者。発掘なども担当するマンガ編集者はマンガ家と表裏一体、ある意味「マンガのプロ」と言っても過言ではないだろう。

そんな編集者の男性が女性マンガ家に言い放ったとされる言葉がTwitterで話題だ。「結局女性作家って本当に面白い漫画は描けないじゃないですか」……現在、ネット上で物議を醸すこのひと言に、羽海野チカ先生が反応しているのでお伝えしたい

・ある男性編集者の言葉

この男性編集者との出来事をTwitterに投稿したのは、『捏造トラップ-NTR-』などを執筆する女性マンガ家コダマナオコ先生(@powder705)。内容は以下の通りだ。


「以前、男性編集さんに「結局女性作家って本当に面白い漫画は描けないじゃないですか」って言われた。私がどうかはさておき女性でもすごい作品描かれる先生はいっぱいいるのにな(以下省略)」


──編集者がコダマナオコ先生に女性作家の紹介を依頼した場での話とのこと。なお、コダマナオコ先生はこの編集者と仕事をしたことはないそうだ。上記のツイートには下記のような声が集まっている。

・ネットの声

「24年組全否定ですか?」
「中村光先生」
「加藤和恵先生」
「美内すずえ先生」
「武内直子先生…!!」
「岡崎京子先生」
「塀内夏子さん が昔、ペンネーム塀内真人で描いてたのは…そういう偏見からだったのかな」
「好みはあれど、面白いかどうかに作者の性別は関係ないかと」
「紫式部「おまえ面白いこと言うな」」

──などなど、名だたる女性作家をあげる人が多数、ネット上でも物議を醸している。また、『ハチミツとクローバー』や『3月のライオン』などを執筆する羽海野チカ先生がこのツイートに反応。以下のつぶやきを投稿していた。


「「結局女性作家って本当に面白い漫画は描けないじゃないですか」とか言う編集が現れたら、私の担当のT田さんが「話詳しく聞かせてもらおうか」って腕とかゴキゴキいわせながらその編集部に行くと思う(※ガチ高橋留美子先生ファン)」


──女性マンガ家も増えた今日この頃。事実、女性作家が描いた名作はかなり多いだけに、前述の編集者の偏見は衝撃的である。読者から見ると、描いている人が女性であれ男性であれ、面白いマンガを読みたいものだ。

参照元:Twitter @powder705@CHICAUMINO
執筆:中澤星児

▼描いている人が女性であれ男性であれ、面白いマンガを読みたい


▼羽海野チカ先生参戦