見る人によって色が違う。“白と金” か “青と黒” のドレスやテニスボールなど、この手の現象はこれまでにも数多く出現しては世間を騒がせてきた。

だが、いま人びとが騒然としているのは色ではなく、音。ある言葉が人によって全く違って聞こえるというのである! さて、あなたはどう聞こえるだろうか?

2018年5月15日、Twitterユーザー クロエ・フェルドマンさんが、4秒ほどの短いサウンドとともに「Yanny (ヤーニー)と Laurel(ローレル)のどっちに聞こえる?」と世界に向かって問いかけた。元は Reddit ユーザーRolandCamryさんがネット上に投稿した音声だと伝えられている。

ロボットのものらしき声が短い単語をつぶやくだけなのだが、これが人によって「ヤーニー」と聞こえたり、「ローレル」と聞こえたりするのである。その証拠に、ネット上では「ヤーニーにしか聞こえないよ」「ローレルでしょ」と両派が入り乱れる結果となった。

『The New York Times』によると、音声認識の専門家が「発声の音響パターンがこの2つの言葉の中間に当たる。Ya のエネルギーの集中率は La のそれと似ている。そして N は R に、I は Lに近い 」と分析してみせたそう。

一方の『Engadget』は、「可聴域が低い人はローレルに、高い人はヤーニーに聞こえやすい」「ヘッドフォンかスピーカーかなど、環境・状態によっても聞こえ方が違ってくるはず」といった言語学者らの説を伝えている。

なぜこの様な事態が起こるのかハッキリとは分からないようだが、Googleでは「ヤーニー」よりも「ローレル」と検索した人のほうが多かったとのことで、「ローレル」と聞こえる人の方が多いとも考えられそうだ。さて、あなたはどっちに聞こえるだろうか?

参照元:Reddit、Twitter @CloeCoutureindy100EngadgetThe New York Times(英語)
執筆:小千谷サチ

▼「ヤーニー」と「ローレル」、あなたはどちら派?