簡単に作れてとっても美味しい白玉。先週が中秋の名月だったということもあり、おうちで白玉団子を作った方も読者の中にはいることだろう。

そんな折、最近白玉を作ったという知人がとっても気になる情報を教えてくれた。なにやら水の代わりにとある材料で白玉粉を練り上げると、時間が経っても固くならないふわふわな白玉が作れるという。

個人的には、ほんとにそれ美味しい白玉になるんか? と思ってしまった材料だったので、半信半疑ながらも実際に作ってみることにしよう。


・アレとはまさかの固形物

気になるその材料は「絹ごし豆腐」。液体ですらなかった。絹ごしなのがポイントで、水切りはせずそのまま使うとのことだ。

作り方はとても簡単、白玉粉と同じ分量の絹ごし豆腐を混ぜるだけ。確かにそれなら覚えやすいな。

白玉粉って販売されてる多くがサラサラの粉ではなく塊みたいになっているんだよね。だから、固形物を固形物で伸ばして捏ねるという不思議な工程を体験することになる。

ちゃんと混ざるのか? と思ったが、意外なことにしっかりとまとまった。白玉作りの硬さの目安は「耳たぶのやわらかさ」なので、水分が足りないなと思ったら適宜水を足してみてほしい。

熱湯で茹でたら完成! 比較用に普通に水で捏ねた白玉も作ってみた。見た目がちょっと黄色い方が豆腐白玉だ。

肝心の味だが、意外なことに豆腐は主張してこない。白玉粉と混ぜてる時は豆腐臭がプンプンしてきたが、茹で上がったものは後味に感じる程度。

普通に作ったものと食べ比べてみると、食感が少し違う。作りたてということもあり、ふわふわもっちりなのは同じ。だが、豆腐白玉の方が普通の白玉よりもったりしていて、伸びが控えめなように感じた。

豆腐を使っても意外と癖のない白玉になったのは驚きだが、重要なのはそこではなく固くならないことだ。こればかりは今すぐに分からないのでゆっくり寝て待つとしよう。


・20時間後

冷蔵庫で1日保存した後にそれぞれ食べてみてほんとにビックリした。全然違うじゃん……!

普通の白玉は中身がカチカチになってしまい食べられたもんじゃなかったが、豆腐白玉は中までしっかり柔らかい! 作りたての時点では普通の白玉の方が若干柔らかかったが、1日経ったら立場が逆転してしまったな。

白玉粉って1袋でたくさん作れちゃうから、冷蔵庫で保存してもやわらかさを保てるというのはありがたい。その日のうちに消費しきらなくて済むのはとても便利だ。


白玉も豆腐もローカロリーなので罪悪感無く食べられるのが嬉しい。クセが無いし固くならない、しかも栄養も豊富。豆腐白玉はなんて優秀なんだろう。

柔らかさが前日とほとんど変わらずびっくりしたので、騙されたと思って一度試してみてはいかがだろうか。ほんとに良い豆知識を教えてもらったなぁ……豆だけにね。

執筆:まろ
Photo:RocketNews24.

▼20時間経過した普通の白玉、包丁が入っていかなくてビビりました。カチッカチ。