エナジードリンク好きのみんな、今日も元気にエナ活してる? ところで、筆者も一発エナろうとコンビニに立ち寄ったらヤバイものを見つけちまった。あのレッドブルの兄貴が、脱エナジーしてたんだよ!

あんなにバリバリにエナっていたのに、まさかのオーガニック志向。もはやアルギニンやカフェインでハードにキメていた かつての面影は皆無。ベルガモットやらカルダモンやらでオシャンティー路線だ。どうしちまったんだよブル兄貴!

・エナジードリンクではありません

問題のレッドブルはオーガニックス・バイ・レッドブルという名前で、2018年6月ごろから展開されているシリーズ。レッドブル自ら「オーガニックドリンク」などと呼んでいるものだ。

そんなこと言っても、レッドブルだしエナってるんでしょ~? とか思ったが、公式サイトの「エナジードリンクですか?」というクエスチョンに対し、驚がくのアンサーが……!


エナジードリンクではありません。オーガニックのプレミアム炭酸飲料です。


おっと、エナジー完全否定だよ……。それどころかプレミアムとか言っている。筆者はレッドブルといえばエナジー、エナジーといえばレッドブルというイメージをもっていただけに衝撃だ。

また、これまでは1種類のフレーバーのみという硬派なロンリーウルフならぬロンリーブルだったのが、彩り鮮やかにトリオでグループ活動までしているようだ。

メンバーの顔ぶれは「甘さ控えめなシンプリーコーラ」「キレのあるさわやかなビターレモン」、そして「琥珀色に輝くスパイシージンジャー」とまるでアイドルである。

さらに缶の表面にはちゃっかり農林水産省認定の「有機JASマーク」と欧州でオーガニックを名乗るための「EU有機認証」までつけている。カラダもココロもみなぎっていたレッドブル兄貴とは全く別物だ。



・見た目は名前のとおり

それでも中身はッ! 見た目は変わっても中身はきっと! ということでコップに注いでみたところ、それぞれいかにも名前どおりな色合いだった。見た目だけではぶっちゃけよくわからない。

シンプリーコーラは普通にコーラだし、ビターレモンはやはりレモネード的な色。スパイシージンジャーだけは、ジュースだと結構珍しい色かもしれない。濃いめのウィスキーのような琥珀色だ。



・味は全体的に薄め

しかし、本当の勝負はここからだ。順番に飲んでみよう。まずは無難そうなシンプリーコーラから……ん? 薄い……。炭酸も弱いし、コーラの味もいまいち薄い。まるでコーラの水割りのような味だ

缶にはレモンやジンジャー、ライム、シナモンにカルダモンなどさまざまな素材のエキスが入っていると書かれているが、とにかく薄い。よく知るレッドブル兄貴のフレーバーならワンパンできそうなか弱さだ。

続けてビターレモン、スパイシージンジャーと飲んでみたが、感想としてはどちらも同じ。本当に味が薄い。決して執筆の手を抜いているわけではない。レモンやジンジャーどころか、甘さすら控えめなのだ。

この薄さには「有機JASマーク」の許可が得られていることが関係しているのだろうか。農林水産省のHPでこのマークについての基準をみると以下のような記述を発見。


・ 化学的に合成された添加物や薬剤の使用は極力避けること
・ 原材料は、水と食塩を除いて、95%以上が有機農産物、有機畜産物又は有機加工食品であること


オーガニックス・バイ・レッドブルは全てJASマークがついているため、この基準に沿っているのだろう。公式HPにも人口甘味料や人口保存料などの添加物は一切使用していないと明記されているぞ。

なるほどなぁ、普通に自然から作ろうとするとこんなふうになるのか……。普段口にしているものがどれだけケミカル風味なのかやや思い知らされた感じがする。

公式HPのQ&Aの「1日何本まで飲んで良いの?」という問いに対しても、砂糖や、シンプリーコーラにカフェインが含まれていることには言及しつつも「特に明確な制限はありません」とリミットレス。

一方で通常のレッドブルに関して同様のQ&Aを見ると、欧州食品安全機構が少なくとも5本なら害は無いと判断したことを紹介しつつ「妊婦の方や授乳中の女性は一日200mgまで」としている。

ということで、レッドブル史上最も無害なことに間違いはなさそうだ。ただココロとカラダをみなぎらせたい筆者のようなタイプにとっては少し物足りない。このあとでおなじみのレッドブルをキメたくなった。

・オーガニック志向の人にはいいのかも

そもそも筆者の場合、ケミカルなフレーバーが大好物だし、普段の食生活もオーガニックとはかなり離れたところにある。そのため味の評価も偏っている可能性がある。自然な味付けやすっきりした味わいが好みな方にとってはいいのかもしれない。

こちらのオーガニックなレッドブル、税込み206円で東京・千葉・埼玉・神奈川限定でコンビニなどで販売されているようだ。ネットでも注文できるので、気になる方は飲んでみてほしい。

参照元:レッドブル農林水産省
Report:江川資具
Photo:RocketNews24.