今年の渋谷ハロウィンは、例年にも増して問題が多かったように思う。2018年10月27~28日にはセンター街(バスケットボールストリート)周辺でトラブルが相次ぎ、深夜には軽トラックが横転させられる騒ぎとなった。31日のピーク時は人であふれ返り、身動きが取れないほどの大混雑。同日は13人の逮捕者が出たとも報じられている。
このままハロウィンを続けるのは難しい状況。翌1日午前の清掃に参加した長谷部健渋谷区長は、対策として有料制にする考えがあることを示した。
・来年はどうなる?
ハロウィン当日に参加した私(佐藤)は、ここ数年、毎年渋谷の様子を目にしている。毎回人が多いのは確かなのだが、今年は特に参加者が多かったように思う。センター街ではあまりの人の多さに、将棋倒しになるのではないか? という怖ささえ、頭をよぎった。同行した他の編集部メンバーも、同じように感じており、「来年はどうなるかな?」と話し合ったほどだ。
・マナーも問題
人ごみもさることながら、ゴミの問題も気になるところ。翌朝有志が清掃し、街はとてもキレイになったのだが、参加者のマナーは概して良いとは言えず、掃除をしているそばで平気でポイ捨てする人はあとを絶たない。
ある一定のルールを設ける必要があるのではないだろうか?
・有料制に賛否の声
朝日新聞によると、1日午前の清掃に参加した長谷部区長は有料制にする案や代々木公園に誘導する案を検討しているという。このことについて、ネット上では賛否の声があがっている。
「有料化は最高」
「有料化して、清掃のコストに充てたら良いんじゃないか」
「有料化で、リスクを背負わせるのは当たり前」
「当然の流れだと思う」
「有料化検討も納得」
「ええやん」
「賛成です」
という賛同的な意見がある一方で、否定的な意見や有料制そのものの難しさを指摘する声もある。
「有料化したらしたで「カネ払ったんだから」とエスカレートするだろ」
「有料化しても何も変わらないでしょう」
「お金払ったら何してもいいイベントになるだけ」
「本質の解決とは言えないのでは」
「どうやって課金するんだ」
「禁止にしてしまえばいい」
「問題はなくならないと思う」
──など。有料制にするにしても、どうエリアを管理するか難しいところだ。また指摘されているように、「お金を払ったから」という理由で、より一層わがままになる人も出てくる可能性もある。
いずれにしても、何らかのルールを設けないと、また来年も同じ問題が起きるだろう。モラルやマナーの向上をはかるのが1番良いのだが、それは残念なくらい期待できそうにない。