「鼻ぺちゃ」が好きだ。幼いころにパグ犬を飼っていたせいか、どうしようもなく鼻が “ぺちゃん” とした生きものが好きだ。しかしながら、生憎(あいにく)今の我が家は賃貸。生きものを飼うことができない。となれば、残された手段はひとつ。そう、会いに行くしかない! 

そんな欲望のままに突撃したのは、奈良にある『ここはな』というカフェ。出迎えてくれたのは、看板犬のどんぐり君だ。こげ茶色の、まさしく “どんぐりカラー” をしたペキニーズである。いやはや、彼の可愛さといったら……この世に、この愛らしさを表現する言葉が存在するのであれば教えてほしいほどだ。とにかく見てくれ!! 

・奈良町にあるカフェ

『ここはな』が店を構えるのは、奈良町(ならまち)と呼ばれるエリアだ。今でこそ、このあたりはカフェや雑貨店などでにぎわい、観光客も多い。しかし、ひと昔前まではそんなことはなかったという。

そんな際に「奈良町にもちょっとお茶をできる場所があれば」という声を聞いた同店オーナーが、カフェをオープンしたという訳だ。店内はしっとりと落ち着いた雰囲気。ランチやドリンクを楽しめるほか、衣料品なども販売している。そこに居るだけで、ホッコリしてしまうこと必至である。

そして中でも特段輝きを放っているのが、レジ奥にちょこんと置かれたオフホワイトのクローバー柄のボックス。そう、このボックスこそが件(くだん)のどんぐり君のアジトなのだ。そっと記者がのぞくと……いたー! 寝てるぅぅぅぅー!!! 

・だいたい出勤しているどんぐり君

思わず気持ちが高ぶってしまった。失礼。まずは遠目に、かのどんぐり君を観察してみたところ、カフェの主のごとくくつろいでいた。可愛い。齢7歳という彼は雨の日も風の日もだいたい毎日出勤し、客人を迎えているそうだ。うん、可愛い。

初対面の記者に対して警戒していたようだが、小1時間そばにいると、幾分か心を許してくれた気がする。オーナーさん曰く「3回会えば仲良しになれる」とのことなので、しばらく通ってみることにしよう。ツンデレなのかな、可愛いな。

また、どんぐり君はストーブが好きなようで、なんでも最近尻尾の毛を焦がしたそうだ。ドジっ子かよ、可愛すぎるだろ。そんなこんなで店内のストーブのそばにいるかと思えば、先述したボックスに入ったり、時には2階や庭に出たりと自由などんぐり君。眺めているだけで幸せだ。ただひたすらに可愛い。

いつまでも、この幸せな空間に浸っていたくなる……『ここはな』はそんな店だった。同店はペット同伴可なため、愛犬愛猫と共に訪れ、どんぐり君と戯れるもよし。または人間のみで美味しい食事やドリンクを味わいながら、どんぐり君との親睦を深めるもよしだ。

いやあ~、ここしばらく抱え込んでいた「鼻ぺちゃに会いたい欲」が一気に解消されてしまった。冗談抜きに、どんぐり君の魅力は尋常ではない。犬好きでなくとも、どんぐり君を目の前にすれば一瞬でトリコになること間違いなしだ。記者が保証するぞ。

・今回ご紹介した店舗の詳細データ

店名 ここはな
住所 奈良県奈良市鳴川町24
時間 10:00頃〜17:00
定休日 月・火曜(月祝日の場合は繰延べで火曜・水曜休み)

Report:K.Masami
Photo:Rocketnews24.

▼ほっこりする『ここはな』

▼メニューも充実しているよ

▼パンも焼いて販売しているそうです

▼可愛い以外の形容詞が見つからない「どんぐり君」

▼ボール遊びも得意だぞ

▼何度か一緒に写真を撮ろうと試みるも失敗……懐いてもらえるように頑張る! 

▼どんぐり君のアカウントもあるよ

▼(オマケ)ウチの鼻ぺちゃも可愛いから見て!!