みなさんは病院がお好きだろうか? あまり好きな人はいないと思うが、私(P.K.サンジュン)も例に漏れず、病院が得意ではない。軽い風邪くらいなら “ひいてないフリ” でやり過ごすし、歯医者もなるべく避けて生きてきた。

そんな私がここ1~2年放置し続けてきたのが、顔にできた「シミ」である。年齢も年齢だし、自分の見てくれに興味はない。男だもの、シミくらい別にいいだろ……と思っていたものの、ここ数カ月で急激に色が濃くなり、ついには立体化してきてしまったのだ。こうなって来ると……ややビビらざるを得ない。

・シミを放置し続けた

繰り返しになるが、私は病院が得意ではない。行けば行ったで大したことはないのだが、それでもなかなか足は向いてくれない。一方で頭は「早めに病院に行くに越したことはない」とバッチリ理解している。どんな結果が出るにせよ、早期発見 & 早期治療が最善の策であることは間違いないのだ。

それでも私はシミを2年ほど放置してしまった──。というのも、たかがシミである。痛くもなければ痒くもない。ただ単にシミなのだ。冒頭でもお伝えした通り、特に美意識が高いワケでもないので「シミ = 病院」の方程式さえ、当初私の頭には存在しなかった。

・徐々に立体化

ところがどっこい、ここ1年ほどだろうか? 薄かったシミが徐々に濃くなり、半年ほど前からついには立体化してきてしまったのだ。ただ初めて立体化に気付いたときは「かさぶた?」くらいの感覚しかなく、実際に私はそれを無理矢理はがそうと試みた。

そのときは、少々血が出たので断念したのだが、それでも「病院行かなきゃな」なんて考えは微塵も思い浮かばない。だって……シミよ? 「シミに命を取られることがありますか?」という話である。

・ガン疑惑

そんなある日のこと──。知人から「それ……ガンじゃね?」と言われて私の心は一気にザワついた。その時は平静を装ったが、調べてみると確かにそういったケースもある……らしい。気にすれば気にするほど大きくなっていくシミ。私は意を決して皮膚科へと足を運んだ。

仮にこれがガンだとしたら、残された3歳の娘はどうなるというのか? いや、娘がどうなる以前の問題に、私が娘と離れたくない。最悪のケースを想定しつつ、私は先生にシミの経緯を説明した。すると、先生はマッハの早さでこう仰ったのだ。


「典型的なイボですね」


イボ? IBO? 先生が言うには「年齢を重ねると増えるんですよ。日焼けが原因なので、気になるようなら日焼け止めをなさってください」とのことである。また、その日のうちに液化窒素でイボは焼かれ「1週間くらいでポロっと取れますから」とのことであった。


結果的にシミはイボへと進化し、そして液化窒素で焼かれて消えた(まだ取れてないけど)。今回は何の害もないイボであったが、それでもやはり病院には早めに行くべきだろう。仮に悪性の何かだったとしても、早め早めの行動がイイに決まっているのだから。

人に言える立場じゃないことは重々承知だが、それでも気になることがあったら、なるべく早く病院に行くべきだと提言させていただく。シミが立体化してきているそこのあなた。それは典型的なイボ……なのかもしれない。

執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.

▼ポロっと落ちるのかなぁ。ドキドキ。