1
2016年も暮れが近づき、年末セールで買物しまくっているという人もいるだろう。どこの国でも、出来るだけ商品が安く買えるセール時を狙うのは当たり前だ。

そして米国では、11月4週目木曜日の感謝祭翌日に当たる金曜日 ‟ブラックフライデー” が、一年で最大の大安売りの日となり、あらゆる店で買い物客が争奪戦を繰り広げる。そんななか、「今年のブラックフライデーは、銃が過去最高で売れた」と、FBI(米連邦捜査局)が統計を発表して話題になっているのだ!

・ブラックフライデーで銃の売り上げが過去最高に!

アメリカでは、銃を購入する人は連邦政府が用意した書類に記入し、身元確認を受ける必要がある。銃ディーラーがFBIに連絡を取り、バイヤーに犯罪歴がないかどうか調べるのである。

銃購入者の身元確認は20年前からスタートしたのだが、2016年のブラックフライデーは、FBIによる銃バイヤーの犯罪歴チェックの件数が18万5713件に上り、過去最高を記録!

・トランプ氏の大統領当選が銃の売り上げに関係!?

どうやら、この背景にはドナルド・トランプ氏が、米国第45代大統領に当選したことが関係しているようなのだ。

選挙キャンペーン中に氏は、「メキシコからの不法移民の入国を防ぐために、国境に壁を作るべきだ」と述べたり、「中東からの入国者を受け入れるべきではない」と発言し、人種差別的な発言が目立っていた。

・ヘイトクライムの急増が原因の模様

そんな、トランプ氏の大統領当選後、米国内では、特定の人種や宗教などに対する憎悪を動機とした犯罪行為 ‟ヘイトクライム” が急増。銃器販売店の経営者が、海外メディアの取材で語ったところによると、中東からの移民やアフリカ系アメリカ人が、自分の身を守るために銃を購入し始めたというのである。

2015年は、1年で銃購入者の身元確認件数は2310万件に達したとのことで、2016年度の総数は、この件数を上回ることが予想されている。

身元確認を受けて銃を購入したバイヤー以外に、違法で銃を手にした人の数を合わせたら、トンでもない数字になりそうだ。銃犯罪が絶えないアメリカの現状に、さらに拍車がかかりそうで気がかりである。

参照元:YouTubeMashable(英語)
執筆:Nekolas

▼ブラックフライデーで「銃の売り上げ」が過去最高の18万5713丁に!