まったくもって意味不明な事態に、私(あひるねこ)自身、いまだに何が起きているのかを正確に把握することができない。2017年、いやここ数年の中で、ここまで「どうしてそうなった!?」と叫びたくなる事件が他にあっただろうか。いや、ない。

いいかよく聞いてくれ。2017年11月27日に開催されるイギリスの大物音楽ユニット「マッシヴ・アタック」の来日公演に、エスパー伊東氏の出演が決定したのである! 何度でも繰り返そう。マッシヴ・アタックのライブに、エスパー伊東が出るんだってよ! なんでやねん!!!!

・エスパー伊東という男

エスパー伊東氏について、いまさら説明は不要だろう。ボストンバッグに入ったまま登場したり、鼻息でゴム手袋を破裂させたりする高能力パフォーマーである。やっていることの高能力っぷりとは裏腹に、登場するだけで笑いが起きてしまうというスゴイ人だ。

・まさかすぎる人選

そのエスパー伊東氏が、イギリス・ブリストル出身の音楽ユニット「マッシヴ・アタック」による7年ぶりの来日公演に、なぜか出演するという。

別にマッシヴ・アタックはお笑い集団ではない。ヒップ・ホップやレゲエを飲み込んだ重くクールなサウンドが特徴で、1991年の作品『ブルー・ラインズ』はイギリス音楽史に残る傑作と言ってもいいだろう。つまり、超ガチな作家集団なのだ。

・公式が病気

その待望の来日公演については、以前から音楽ファンの間でも話題になっていたのだが、本日になり公演オフィシャル・サイトにてこんな発表がなされた。

「史上最強来日公演との期待が高まる、Massive Attack公演に、僕達のヒーロー エスパー伊東が参上!」

は……? いや……はァァァァァアアア!? 正直、意味がわからなすぎて意味がわからない。両者にどんな繋がりがあるのか? そして、エスパー伊東は当日何をするというのか? このニュースにネット上の音楽ファンの頭には「?」マークが無数に出現。混乱を極めている。

「なんじゃそりゃ(笑)」
「冷静に読んで意味がわからない」
「暫定お前はなにをいっているんだオブジイヤーですね」
「シュールすぎる」
「早くも伝説化」

・バンクシー説はさすがに笑う

さらにそこから派生し、ネットでは “エスパー伊東=バンクシー説” までもが浮上している。以前、世界を騒がせた覆面芸術家・バンクシーについて、マッシヴ・アタックの中心人物であるロバート・デル・ナジャ(3D)がその正体だと騒がれたものの、本人がこれを否定したという経緯がある。

たしかにエスパー伊東氏とマッシヴ・アタックとの繋がりは謎だ。しかし、もしもエスパー伊東氏があのバンクシーの正体なのだとしたら……? まさかとは思うが、可能性は0ではない。その真偽は、公演当日に明らかになるだろう(なるのか?)。

参照元:「マッシヴ・アタック」公演オフィシャル・サイト
執筆:あひるねこ
イラスト:マミヤ狂四郎

▼まさかの出演が決定したエスパー伊東氏

▼塗り絵もあるぞ!

▼この世界観であるが、本当に大丈夫なのか?

▼公式が病気