読者の皆様のなかには、街でゴミのポイ捨てなどしている人はいないだろう。だが残念なことに、心ない人々が飲み終わった缶などを放置したりタバコの吸い殻を捨てたりしているため、ゴミ一つない環境を作り上げるのは難しかったりする。

そこで登場したのが、着物を着てゴミ拾いをする『時代組婆沙羅(ゴミ拾い侍)』である。鮮やかな手さばきでゴミを拾う姿がカッチョいい彼らが、海外で話題になっているというので紹介したいと思う。

・「時代組婆沙羅(ゴミ拾い侍)」って何者!?

Webサイト「一世一代プロモート」によると、2007年に地域活性化・自然環境保護を国内&世界に向けて発信するべく、北海道札幌市で劇団『一世一代時代組』が誕生。

それを基礎に、2016年に東京で時代組婆沙羅が設立され、同年の元旦よりゴミ拾いをパフォーマンスに取り入れた活動が始まったのだという。

・現代のサムライは刀ではなくトングを手にゴミ拾い!

現代風にアレンジした着物と中折れ帽を身に着けた彼らは、“アーバン・カウボーイ” ならぬ 「アーバン・サムライ」とでも呼びたくなる風体で超クール!

刀ではなくトングを手に、華麗な手さばきで拾ったゴミを次々に背中の籠(かご)に放り込み、街を練り歩いているのだ。

・海外ネットユーザーの反応は!?

そんな、人ではなくゴミを “斬る” 時代組婆沙羅(ゴミ拾い侍)について報じたのが、海外ニュースサイト『KOTAKU』である。

同サイトでは、彼らを “ワルでカッコいい” を意味する「Badass:バッドアス」だと称しているのだが、海外ネットユーザーがどんな反応を示しているのかコメントをいくつか紹介しよう。

「彼らのモチベーションと勤勉さに拍手を送りたい」
「目の前でゴミを捨てたら斬られちゃいそう!」
「新撰 “組” じゃなくて新撰 “ゴミ” だな」
「仕事を退職したらグループに参加したい!」
「日本人は何事も “スタイル” を持って極めるからな」
「このグループは清掃係なの!? 超面白い!」
「俺も真似しようかな」
「アメリカ人ときたら、道の真ん中にペットが糞をしてもそのままなのに……」
「彼らを主人公にしたアニメを作るべきだ」

と、珍しい現代のサムライに感嘆の声を挙げていた。

筆者も 時代組婆沙羅(ゴミ拾い侍)について知らなかったので、「こんなにカッコいいことをしている人達が日本にいたなんて!」と感動を覚えてしまった。単にゴミを拾うだけでなくスタイルをもって活動すれば人目を引くし、さらに大きな影響を及ぼすことが出来るのではないだろうか。そして、ぜひともゴミ拾い侍を見習いたいものである。

参照元:一世一代プロモート、Twitter @jidaigumi_tokyoKOTAKU(英語)
執筆:Nekolas

▼時代組婆沙羅(ゴミ拾い侍)が超カッチョいい!

▼大儀のために活動を続ける現代のサムライ

▼手にしているのは刀ではなくトング!