2018年3月にアニメ化が発表された『ブギーポップは笑わない』。ライトノベルの伝説的作品のアニメ化プロジェクトだけあって、トレンド上位にもその名が登場するなど大きな話題となった。だがしかし……

直後に原作イラストレーターがブチギレ。作品側とモメていることをツイートで暴露したことは以前の記事でお伝えした。以来、更新が止まった公式TwitterとHP。どうなる2018年公開……。不安に思っていたファンも多いと思うが、どうやら和解したようなのでお伝えしたい。

・原作イラストレーター緒方剛志さんがブチギレ

本作のアニメ化が大きくニュースに取り上げられた3月。そのニュースを引用して、原作イラストレーターの緒方剛志さんが以下のようなツイートを投稿した。

「てめー誰だ。一回も見たこともない。家にコピー紙一枚、JPEG一枚来たこともない絵が公式とか言ってて笑う。笑わないのに。こんなこと言ったら監督は辞めるんだってさ。めんどくせぇ」

──ガチギレ。一気に炎上作品と化してしまった本作。ブギーポップの世界観と言えば緒方さんのイラストなのに「家にコピー紙一枚、JPEG一枚来たこともない絵」? しかも、監督辞めるの……? アニメ化自体がヤバい雰囲気である。

・公式が沈黙

それ以来、公式Twitterも沈黙、サイトの更新も止まったまま。短い夢だったな……半分諦めながらHPをチェックしていると、5月28日に新しいお知らせが! その名は「本プロジェクトに関するお知らせ」……どっちだ!? 終了か? 開いてみたところ以下の文章が表示された。

KADOKAWA「(中略)本TVアニメーションのキャラクターデザインについては、4月中旬に緒方先生とKADOKAWAで話し合いの場を設け、改めて状況や経緯を説明・共有させていただき、現在では緒方先生に与えてしまった誤解は解消しており、今後の制作進行についてもご承諾をいただいております。また、情報伝達フローに関しても見直しを行いました(以下省略)」

緒方剛志「(中略)本件では、ツイッター投稿で、スタッフへの誤解を招くような発信をし、皆様を混乱させたことに関しては、お詫び申し上げます。

その後4月に編集部、アニメーション部門との打合せをもちまして、今回、私の著作物使用に関する確認と承認のフローが機能していなかったことを認識しました。現在では、その問題も解消されております。今後に関しては、本プロジェクトを原作イラストレーターという立場で応援させていただきます(以下省略)」

──朗・報! ブギーポップ死なず!! どうやら、和解にこぎつけたようである。もうダメかと思ったよ……。監督も続投なようで何よりだ。

というわけで、問題が解消したブギーポップ。後は良いものを作るのみ。アニメの公開を楽しみにしております。

参照元:ブギーポップは笑わない
執筆:中澤星児