強くなりたくば喰らえ!!! 2018年12月11日現在、放送中のアニメ『バキ』。名シーン盛りだくさんの最凶死刑囚編も終盤に差し掛かっている。

漢(おとこ)なら誰もが熱くなる本作だが、もし、20代女子が見たらどう思うのだろうか? これまで「刃牙(ばき)」と無関係な世界で生きてきた女性に見せてみた。

・趣味編み物ッッッ!

「顔出しなし・仮名でなら」という条件で協力してくれたのは、28歳会社員の矢沢江珠(やざわえみ)さん。「趣味は編み物」という彼女は28年間『刃牙』という単語さえ聞いたことがなかったという。

1人の雄(おす)として、私(中澤)は「『刃牙』を知らずに生活できる」ということ自体が衝撃だった。そこで、そんな彼女にアニメ『バキ』を見てもらったところ……


矢沢江珠さん「範馬勇次郎のストーキングっぷりがヤバイ。刃牙と梢江ちゃんが布団で寝てる時にいきなり出てきたシーンは笑った。ちょっとは空気読んで(笑)しかも、あのシーンで助言必要なくないですか? まさに喰らうところだったじゃん」


──神出鬼没さと強引さは範馬勇次郎の魅力の1つ。しかし、20代女子には伝わらないのかもしれない。


矢沢江珠さんでも、凄く面白かったです。登場人物みんなカッコ良い。ただ、刃牙と梢江ちゃんのカップルと絡んだ時にみんなちょっと変になってる気がする。花山薫さんが、どういう意図で『女を紹介する』って言い出したのか分からなかった」


──なるほど。好きなキャラとかいましたか?


矢沢江珠さん「渋川剛気さん! のんびりしてるけど強いところが良いですね。私はおじいちゃんっ子なので一緒にお茶したい。あと、愚地独歩さんもカッコ良い。あんなお父さんが欲しいです



──でも、愚地独歩さんがお父さんだと、虎を殺しに行ってて家にいないかもしれませんよ。


矢沢江珠さん家で帰りを待ちたいです。彼氏にするなら、花山薫さんが良いかも」


──ヤ○ザなんですが……。


矢沢江珠さん「知らない世界を知ってそうなのが良いです。ただ、やっぱりそういう意味でも花山さんは彼氏止まりかも。結婚するなら烈海王ですね


──その心は?


矢沢江珠さん「凄く優しくないですか? 山の中にいる刃牙のところに来てくれたり、心が幼児になったドリアンへの態度とか。ケガをしたら川をダッシュで渡って病院まで連れて行ってくれそうだし料理もウマイし。頼りがいが半端ないです」


──逆に嫌いなキャラはいますか?


矢沢江珠さん「柳龍光ですかね。強いけど卑怯なのはちょっと……。毒手で触れないし。同じ死刑囚でも烈海王を守るドイルさんとは天と地の差です。良いところがないです」


──確かに、触れないのはキツイかもしれませんね。


矢沢江珠さん「あと、純粋にガイアさんはタイプじゃないです」



──ありがとうございました! 途中からツッコミを入れながら見ていた矢沢江珠さん。その目線は女性ならではのものだった。バキにこんな見方があるなんて……。

熱い闘いの中に時おり入る謎シーンも魅力の『バキ』。そんな多角的な表現が、20代女子の心にも響いた秘訣なのかもしれない。下手したらギャグ漫画になりそうなシーンもガチで描き切る板垣恵介先生は、オリバ以上の「ミスター・アンチェイン」と言えるだろう。

参照元:バキYouTube
Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.

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