「ガチャ」といえば、いわゆるカプセルトイを販売している自販機のことを指す。大抵、複数の種類の小さなオモチャが入っており、何が出てくるのか分からない楽しみがあるのだが、それがもしコーヒー豆の自販機だったら?

2019年10月4日から、東京・六本木ヒルズにそんなコーヒー豆の自販機が登場している。行ってみたところ、ただ豆を買うだけではなく、セルフで豆を挽いてコーヒーを淹れるというオールセルフサービスのコーヒーショップだった!

・別途入館料が必要

このお店「ガチャガチャコーヒー」は、六本木ヒルズの展望台「東京シティビュー(スカイギャラリー3)」に出店している。残念ながら、フラリとコーヒーを飲みに行ける場所ではない。場所が場所だけあって、展望台・美術館入館料が必要なのだ。


一般1800円



コーヒーを飲むだけのことを考えれば、かなり高額だと思う。だが、ここからの景色と居心地の良さ。そして企画展を見ることができるのであれば、この価格も納得。むしろ、コーヒーはオマケでしかないのだ。私(佐藤)はここにコーヒーを飲みに行こうと思った時点で、それなりにお金がかかることを覚悟していた。


実際に六本木ヒルズ52階の展望台に到着して景色を見ると、とても気持ち良い! この日はさわやかな秋晴れで、東京湾までも見通すことができた。こんな晴れた日は、何も考えずにボーっと街を眺めていたい。とても贅沢な場所である。


・どうやってコーヒーを飲むの?

今回はボーっとするためにここに来た訳じゃない。ガチャガチャコーヒーのあるスカイギャラリー3に行ってみると、そこはコーヒーショップというよりも自販機コーナーのようだった。


何となくコーヒーが飲めそうな雰囲気ではあるものの、何をどうやったら良いのか、パッと見ただけでは良くわからない。


バリスタらしき人の姿も見えないのだが、どうしたら良いのだろうか?


・オールセルフ

スタッフの説明によると、まずはガチャでコーヒー豆を買うそうだ。電動ミルで自ら豆を挽き、所定の場所にドリッパーをセット。そしてこれまた自らボタンを押してコーヒーを淹れる。なんだか面白い!


ということで、まずは豆の購入から。豆は1~5の番号ごとに種類が異なり、さらに「?」のガチャにはもう1種類入っているそうだ。コーヒーは選ぶほど知識がないので、とりあえず「?」のガチャを回してみる。1回500円だ


出て来たのは1番のカプセル。


1番は、ケニア原産の「ニエリ・ヒル」という豆だ。付属の説明によれば、香りと酸味が強いものとのこと。ちょっとだけ好みの味とは違ったけど、知らない味と出会えるのは楽しい。


・コーヒーを挽く

次に豆を挽く。電動ミルに豆を投入し……。


手前のランプが緑に点灯したら、スイッチオン!


すると、真下にセットされたドリッパーに挽き立ての豆が落ちる仕組みだ。


・コーヒーを淹れる

さらにコーヒーを飲むための作業は続く。次は壁から突き出したアームにドリッパ―をセット。その真下に備え付けの紙コップを置く。


ドリップ具合は「EXPRESS」と「RICH」の2種類から選択。EXPRESSなら1分半で落とし終わる。RICHはゆっくり豆を蒸らしながら、3分で完了だ。私は深い味を楽しみたかったので、RICHを選んだ。


そうして、お湯が落ちるのを静かに待つ。


カウントがゼロになったら完成~!


・街を見落として飲むコーヒー

豊かなコーヒーの香りが立ち上る。う~ん、ヒルズの美術館で淹れたてのコーヒーっておしゃれ~!


都心を見下ろしながら飲む挽き立て淹れたてコーヒーの味は美味い! 美味すぎる!! 味覚が疑わしい私が美味いというのだから間違いないぞ! 1800円の入館料を払う価値は確実にあるので、ぜひ1度ご賞味あれ! なお、ガチャガチャコーヒーは11月中旬に終了予定である。


・今回訪問した施設の情報

名称 GACHA GACHA COFFEE(ガチャガチャコーヒー)
住所 東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー52F(スカイギャラリー3)
営業時間 10:00~22:00
定休日 なし(施設に準ずる)
※ ガチャは1日の数量を限定して販売している

参照元:六本木ヒルズ
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
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