福岡名物といえば、「明太子」が浮かぶ人も多いだろう。明太子は1949年に福岡・博多で誕生したそうで、以来広く親しまれてきた。そんな明太子の生みの親・福岡の明太子専門店「ふくや」が、福岡空港店限定で「明太キッシュ」なるものを販売しているらしい。何それ気になる。

「明太キッシュ」は通常のキッシュと異なり卵をメインとせず、明太子に合うようグラタン風になっているそうなのだ。明太子を生み出した「ふくや」がガチでこだわったという一品、めっちゃ食べたい! ということで、さっそく食べに行ってみた。

・焼きたてが食べられる!

福岡空港の国内線旅客ターミナルビル2階に「ふくや」福岡空港店がある。店頭ブースでは今まさに、お目当ての「明太キッシュ(300円)」が焼き上げられているところだった。

店頭には美味しそうな「明太キッシュ」の写真とともに「まだ食べてないと?」と博多弁で問いかけてくるポスターまで貼られている。美味しそうな写真と可愛らしい博多弁のダブルパンチ。こんなの見せられたらもう、食べるしかない!

さっそく注文すると、焼きたてホカホカの「明太キッシュ」がやってきた! 通常のキッシュの、パイやタルトに乗って焼き固められた卵、といった見た目とは明らかに異なり、「明太キッシュ」はパイ生地に乗った小さなグラタンという感じ。

手で半分に割ってからいただこうか……と思ったが、とろっとろのクリームチーズがこぼれそうになり断念。というか、トロけまくりで持っているだけでこぼれてしまいそう。そっと一口食べてみると……めっちゃ辛子明太子! とろっとろのクリームチーズの中にしっかりと辛子明太子が入っており、明太子の旨味はもちろん、辛味もしっかりと味わえる。最高か。

手のひらにすっぽりとおさまるサイズ感にも関わらず、中にはたっぷりのクリームチーズと辛子明太子、おまけにパプリカ・ポテト・しめじも入っており、見た目に反して食べ応えがある。しかも、濃厚なクリームチーズや豊富な具材に辛子明太子が全く負けていない。「明太キッシュ」を頬張っている間、辛子明太子は他の具材と調和しつつも、ずっとその風味を口中に充満させるのだ。

明太子を生み出した「ふくや」が、明太子との相性を考えに考えて素材などを厳選したという「明太キッシュ」。多様な食材にも調和しつつ主張し続ける、辛子明太子の柔軟さと強さを見せつけられ、元祖の本気を感じた。

・ガチでココだけ

福岡県内のあちらこちらで「ふくや」の店舗を見かけるが、「明太キッシュ」が売られているのは福岡空港店だけ。サイズも価格もお手頃なので、飛行機に搭乗するまで・到着してからのちょっとした空き時間にいただくもよし、お土産にたくさん買うのもアリだろう。

とはいえ、筆者はぜひ焼きたてをいただくことをオススメしたい。手で持っただけでこぼれてしまいそうな、辛子明太子が効いたとろっとろのチーズクリームをぜひ、味わっていただきたいと思う。

・今回訪問した店舗の情報

店名 ふくや福岡空港店
住所 福岡県福岡市博多区下臼井767-1 福岡空港国内線旅客ターミナルビル2階
営業時間 6:30〜21:00

Report:伊達彩香
Photo:RocketNews24.

▼注文すると、すぐに焼きたての「明太キッシュ」を渡してもらえた。紙袋の中から漂う、ふんわりとしたチーズの匂いと香ばしさがたまらない。

▼2018年3月の発売開始以来、2019年8月までに累計売り上げ21万個を突破しているという。216,396個の「明太キッシュ」、どのぐらいの体積なんだろうか。食べたい。

日本、〒812-0003 福岡県福岡市博多区大字下臼井767−1