販売商品に異物が混入する騒ぎは、日本でも過去に起きている。なかには、消費者を傷つけるため意図的に異物が入れられたケースもあり、事件として取り扱われたこともあった。

それは海外も例外ではない模様で、メキシコで「覚醒剤入りのセブンアップ」が出回り問題となっている。すでに死者が出ていることもあり、メキシコ当局が注意を促している。

・メキシコでセブンアップを飲んだ消費者が死亡

米ニュースサイト『The Washington Post』によると、「覚醒剤入りのセブンアップ」が回収されたのは、メキシコはバハ・カリフォルニア州の都市メヒカリだ。ここは米カリフォルニア州の境界にあり、多くの観光客で賑わう町でもある。

そんなメヒカリの店舗で販売されていたセブンアップを飲んだ消費者8人が病院に搬送。そのうちの1人が死亡している。

・問題のドリンクからメタンフェタミンが検出される

問題のセブンアップからは、中枢神経興奮作用を持つ覚醒剤・メタンフェタミンが検出されたとのことで、メキシコ当局はメヒカリ周辺の店舗からセブンアップを含めたソフトドリンクを回収。旅行者と地域住民に、パッケージが完全に密封されているかどうか確認して、少しでも臭いや味が変だと感じたら直ちに捨てるように注意を促している。

・吐き気や心拍の乱れなどの副作用が

メタンフェタミン入りのドリンクを飲んだ場合、口や喉、食道に刺激を感じて吐き気を催したり、心拍が乱れるなどの症状や副作用が現れるとのこと。どのようにメタンフェタミンがセブンアップに混入したのか、その経路は捜査中だと報じられている。

旅先では気分が緩みがちになってしまうものだが、メキシコを旅行中、もしくは行く予定があるという人は十分に注意して頂きたいと思う。

参照元:The Washington Post(英語)
執筆:Nekolas
Photo:Wikimedia Commons