自転車のカスタムにおいて、もっとも好みが分かれるのがハンドルの形状である。ハンドルを交換すると自転車全体の印象がガラリと変わってしまうため、あまり気軽に冒険はできない。しかし勇気を振り絞ることで、新たな世界への扉を開くことができるだろう。たぶん。

最近、ママチャリの改造にハマっている私は、とうとうハンドルの交換に着手することにした。前回は「自転車専用のマフラー」を取り付けたので、できればマフラーに見合うハンドルにしたい。となると、やはり……カマハンしかないだろう。

・ヤンキー界では鉄板

昭和のヤンキーの皆様が愛用していた「カマハン」といえば、もちろんカマキリハンドルの略称。すなわち、カマキリの足のようなハンドルのこと。学生時代「カマハンにガニ股のシルエットが近づいてきたら、絶対に目を合わせてはいけない」という教えがあった。恐怖の象徴的ハンドル、それがカマハンだ。

まさか、そんなカマハンをポチる日が来るとはな。ちなみにAmazonで1980円、ドキドキしながらダンボールを開けたら……プチプチに包まれた新品のカマハンが登場した。なんというか、とてもシュールな光景である。夢を見ているようだ。

・ハンドルの交換作業

それでは気を取り直して、ハンドル交換作業に取り掛かりたい。グリップ、ブレーキレバー、ハンドルの順番に外していくぞ。ママチャリの場合は、プラスドライバーと六角レンチがあればOK。とても簡単な流れだ。けっこう楽しい。

前カゴも邪魔なので撤去。前輪の「泥よけ」も外した方がスッキリしそうだ。

んで、新品のカマハンを取り付けてから全体像をチェックすると……ふむふむ、後輪の「泥よけ」が残っているのはダサいな。外そう


よし、泥よけを外したらかなりスマートになったぞ。さらにシャープな見た目にするために、黒スプレーでハンドルを塗装しよう。おそらく高級車のようなフォーマル感を演出することができる。

やはり、ハンドルは黒にして正解だった。サドルに付着している「鳥のフン(盗難防止シール)」との相乗効果もあって、ただのママチャリが「絶対に盗みたくないヤンキー車」へと変貌を遂げたぞ。いや、見ようによってはカリフォルニア発祥の「ビーチクルーザー」に見えなくもない。

となると、レトロなヘッドライトを取り付けて、さらにカリフォルニアなオーラを出すべきだ。ってことで、Amazonで999円のライトを設置。自転車用マフラーが絶望的にダサいものの、サーフボードが似合う湘南生まれのオシャレ自転車にも見える……きっと。


ただ、どうしてもハンドルとペダルの距離が近いため、ガニ股運転になってしまうのが残念。クソッ、やはり湘南のサーファーというより田舎のヤンキーみたいだぜ。分かってたけどな。

・ウィリー走行

さて、ここから先は「自転車カスタム」とは無関係の余談になるが、今回の改造でかなり軽量化に成功したので、調子に乗ってウィリー走行にもチャレンジしたぞ。

1度も成功しなかったけどな。

というわけで、現場からは以上です。また次回のカスタムでお会いしましょう。さようなら。

参考リンク:Amazon「カマキリハンドル」 / 「砲弾型ヘッドライト」
Report:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.
Screenshot:Android(再現CGメーカー

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