発売から45年以上、日本人の心を温め続ける森永の甘酒缶。どこか懐かしいような、和柄の小花デザインも変わることなく……と思っていたら、まったく毛色が違うのが出てきた。その名も「スパークリング米麹甘酒<ラムネ味>」! ラムネ味、だと……?

甘酒の濃厚なとろみと、こってりした甘さは、どう考えてもラムネのシュワシュワ感と相容れないのではないか? どんな味になっているのか、異色のルーキーをチェックだ。


・スパークリング米麹甘酒<ラムネ味>

そういえば、ラムネのガラス瓶を模した(お菓子の)「ラムネ」も森永製菓。遠足のおともに留まらず、脳がエネルギーとして利用できる唯一の物質「ブドウ糖」を90%配合ということで、学生やビジネスパーソンにもオススメしているのだとか。そのラムネを甘酒にとは……。

缶のデザインにもばっちりラムネが登場し、炭酸の泡が表現されている。


いつもの小花柄も、端の方にちょっとだけあしらわれている。ちなみに甘酒は日本の伝統的な甘味飲料として、奈良時代から各地で飲まれてきたらしいぞ。

開封すると、その瞬間に「シュワシュワッ!」と炭酸の音が弾ける。


いつもの甘酒とは、色や感触もまったく違う。レギュラーの甘酒はとろりと白く濁り、お米の粒が泳いでいる。湯飲みに入れると底が見えないくらいの白さだ。けれどもラムネ味は透明度が高く、水に近いようなさらっとした感触。


口に含んでみると……


うん、これはラムネ! 甘酒というよりはラムネ!!

酒粕(さけかす)を使っていないため甘酒特有の「お酒っぽさ」というか、クセがほとんど感じられず、爽やかな風味が突き抜ける。冷蔵庫で冷やしてシュワッといきたい。

微炭酸なので、本物のラムネに比べるとずっと炭酸は弱く、軽く弾ける程度。ジュースのように一気にするすると飲める。トロッとした甘酒感を期待していると拍子抜けかもしれない。


・甘酒が苦手な人にこそオススメ!

そもそも甘酒は「飲む点滴」「飲む美容液」と呼ばれるほど栄養価が高く、いま大注目なのだとか。けれども味や食感に独特のクセがあるので、苦手な人もいるんじゃないかと思う。

通常の甘酒はアルコール分1%未満の「清涼飲料水」ではあるけれども、酒粕が含まれる。念のため「お酒の弱い方、お子様、妊娠・授乳期の方、はご注意ください」とされている。

一方の「スパークリング米麹甘酒<ラムネ味>」は、酒粕ではなく米麹(こめこうじ)だけで作られた甘酒。「酒」とはついているが、アルコール分は0.00%だ。

酒粕由来の栄養成分は摂れないだろうが、ブドウ糖配合で勉強や仕事のエネルギー補給にぴったりだという。なにより美味しいので、気分転換にはいいかもしれない。11月4日から全国で販売中だ。


参考リンク:森永製菓「甘酒」ブランドサイト
Report:冨樫さや
Photo:RocketNews24.