誰しもコンプレックスはあるだろう。私(hirazi)は歯並びの悪さがコンプレックスの1つである。矯正をしたいと思いつつも、器具の見た目がネックとなって34歳まで目を背けて生きてしまった。

しかし、マスクが必須とも言える今の状況なら、話をしていても口内を見られることは ほぼない……という理由から、歯列矯正を始めることに。治療を始めてから2カ月経過した今、驚いたことや困ったことを書いてみるぞ! 

なお、これはあくまで私個人の体験談。全ての歯列矯正が以下の通りではないから、その点ご注意いただきたい。

最初に私の矯正プランについて説明しておくと、上下の歯すべて(執筆時点では下の歯のみ)で表側、そして透明なブラケットで抜歯ありの矯正である。金額は80万円ちょい。2年位の治療期間で月に1回は調整に通うのだが、そのたびに調整料も発生するため、総額で言えば100万円近くはかかるだろうか。

これが高いのか安いのかは、仕上がりを見てみないと何とも言えない。だから今の時点では判断できないのだが、矯正を始める前から驚いたことがあった。それは……


・矯正器具が目立たない

私が勝手に抱いていた矯正のイメージは、「銀色の目立つ器具を歯につけた状態で数年待つ」だ。20年近く前に矯正をしていた友人の姿から、そう思っていた。ところが、矯正を始める前に調べまくったことで、今は様々な器具や手法で目立たないように工夫されていることを知った。

たとえば、矯正器具の色。20年前の知識しか持ち合わせていない私は銀色のブラケット(歯につける装置)、そして銀色のワイヤーが当然だと思っていた。だが、今は透明や白い色がスタンダードに近いようだ。すなわち、ブラケットやワイヤーが目立たないということである。

私も透明のブラケット、白いワイヤーで矯正をしているのだが、目立たないとはいえ着けてる感があるのは否めない。というか、普通に分かる


「イヤイヤ完全に分からないようにしたいのよ」という照れ屋さんには、歯の表側ではなくて裏側での矯正も出来るようだ。しかし、私の通う歯科医院では金額が20万円以上も高くなってしまう……。さらに、カウンセリングの際に先生に言われたのが、表につけるほうが細かく仕上げられるとのこと。


・1カ月目の後悔について

さて、ここから体験した感想を述べていこう。私の場合は上の歯に治療が必要だったため、下の歯だけの矯正における所感になるが、最初の1カ月は後悔の連続であった……。

具体的に何が大変かというと、まず装着しているブラケットが取れてしまうこと。これは当然のように起こるらしいが、取れるたびに歯科医に通うという手間が発生してしまう。ブラケットが取れる恐怖から食事の際にしっかりと噛めなく、豆腐やゼリーしか食べない日もあるくらいであった。

そして、もう1つ大変なのは歯磨きである。3本の歯ブラシを駆使して、矯正器具や死角となった歯を磨かなくてはならず、通常の時とは比べ物にならないくらい時間と手間がかかるのだ。

面倒くさがりな私にとっては、毎日の作業である歯磨きが大変になるのはとても辛い……。


・2カ月矯正をした感想

矯正の嫌なところを前面に押し出してしまったが、歯並び的には2カ月たってどうなのよ? という点が気になるだろう。結果としては……

えっ、こんなに早く動くの!? っていういレベルで歯が動いている。これには驚いた。2年かけてゆっくりと動くものだと思っていたのだが、早くも部分的に揃い始めている。その上、慣れ始めたためか噛んでいるときにブラケットが取れることもなくなった。

キレイに並んでくる自分の歯を見ていると、その辛さなど吹き飛んでしまう。今の私はサボテンの成長を見守るように、日々歯並びの変化を楽しんでいる状態だ。


──以上だが、また何か変化があればレポートしよう。先に述べたようにあくまで私個人のケースではあるものの、歯並びをコンプレックスに感じている方の参考になれば幸いだ。

Report:hirazi(ひらじ)
Photo:RocketNews24.