本格的な梅雨入り前に「ビニール傘より “ちょっといい傘” を買っておきたい」ってことでググっていたら……誰も使っているのを見たことがない謎の傘を発見した。説明によると基本的には折り畳み傘として使用して「いざという時にポンチョとして使うアイテム」だという。

なんだかとても怪しい……気がするが、もしかしたら時代の最先端を走り過ぎて、一般世間の理解と想像力が追いついていない神アイテムなのかもしれない。ってことで買ってみた。商品名は「折り畳み傘ときどきポンチョ」で、お値段は税込2980円である。

・折り畳み傘ときどきポンチョ

レアモノショップのサンコーで購入した「折り畳み傘ときどきポンチョ」は、一般的な折り畳み傘と比べても違和感のないサイズ感。重量も352グラムと至って普通だった

開いたらそのまま傘になる。言うまでもなく、突然雨が降り出した時にはこのように使う。開いた時の傘の直径は100センチ、やはり標準的な紳士傘のサイズだ。

次に、傘を開いた状態で「露先(つゆさき)」と呼ばれる先端部分を6カ所すべて外し……

傘表面の布をペラっとはがしたら……

背面カバーとなる。なるほど。

これで大きなカバンを背負っても濡れることはなさそう。風にあおられたらマントみたいになるかもしれないが「背中側を守る」というアイデアは素晴らしい。


そしていよいよシャフトを短く縮めて……


傘の内側からフードに頭を入れたら……


ポンチョになった。


サンコーによると「女性でもかんたんに使える楽ちんな作りで、使いたい時に使える」とのこと。たしかに簡単な作り……である。

実は羽織った瞬間、あまりのダサさにキレそうになってしまったが、これってもしかすると “ダサかわいい” ってやつなのかもしれない。ちょっと奇抜なダサかわファッションということでよろしいでしょうか。

言われてみれば、海外のスーパーモデルも「奇抜なカッパみたいな服」を着てランウェイを歩いていたような気がする。だとしたら、やはりブームの最先端ということだろう。

・雨の日に着用してみた

よし、まだ完全に納得したわけではないが、あとはもう実際に使ってみるしかない。大雨の中、折り畳み傘をズブ濡れになりながらポンチョにして……

着てみた。

そのままランウェイのように華やかな東京・新宿を歩く。気になる着心地は……良くない。顔が思いっきり濡れるからだ。だいたいポンチョの「顔部分」を全身タイツみたいにピタピタにする必要はあったのだろうか。

・ダサ過ぎる

予想どおり、すれ違う人の反応が最悪だったことは記述しておこう。そして反応を見る限り、バットマンのパクリみたいな格好は、時代と関係なく「シンプルにダサ過ぎる」ということがわかった。だいたい傘のフォルム丸出しなのが怖えよ。

逆にメンタルを鍛えたい勇者にはおすすめできるので、普段使い用として購入を検討してみてはいかがだろうか。ちょっとでも欲しいと思った方は、勇者としての資質がある。

参考リンク:サンコー通販オンラインショップ「折り畳み傘ときどきポンチョ」
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]