「カップヌードルカレー」は炒飯になってもウマイ!!

2021年3月1日、日清食品はそう自信満々で言い切って「冷凍 日清カップヌードル 謎肉炒飯 カレー」を世に放った。商品名が謎すぎるだろとツッコミを入れたくなる人も多そうだが、これは簡単にいうとカップヌードルカレー味の炒飯だ。

ちなみに同商品はちょうど1年前に発売された謎肉炒飯に続く第2弾。奇をてらったかに見えたノーマルの炒飯はウマかったが、だからといってクセの強いカレーを炒飯にしてもイケると考えるのは安易なのではないだろうか。さては……二兎を追ったな!?

・謎肉がゴロゴロ

そう思ったものの、一応どんな味なのか確かめてみるしかあるまい。なにせ常識は非常識の中にあるもの。冷食コーナーでひっそりと革命が起きている可能性もゼロじゃないのだから。個人の先入観だけで判断するにはまだ早い。

価格は税込235円(スーパー価格)で内容量は280g。男性からするとちょっとばかり少ないかな〜といった感じだが、注目すべきはなんと言ってもカップヌードルに欠かせない「謎肉」が入っていることだろう。

まずは袋から中身を取り出して皿に盛ってみる。もはやまったく謎じゃなくなった肉……謎肉という名の味付豚ミンチがどれくらい入っているのかチェックすると……

逆パケ詐欺とも言えるくらいガッツリ……!


ゴロゴロという響きに負けないくらいに入っていた。たったこれだけしか肉がないのか的な商品もあるなか、こういうサービス精神旺盛なところはヒジョーによい! 今のところ、食前の段階では手応えよし!!

・いざ実食

さて、それでは実際に味を確かめていくとしよう。調理方法は電子レンジとフライパンの2ルート。私はできるだけラクしたいので電子レンジで作ることにした。ラップをかけずにOKだからありがたや〜!


さっそくチンして取り出すと……

スパイシー系カレーの匂いがふわり!


てっきりネタ系の商品だと思っていたが、リアルにウマそうではないか。至って普通のカレー炒飯。思えば出しているのは日本……いや、世界の日清である。二兎を追っても二兎を得る日清食品のことである。

前作が現役バリバリで稼働しているのだから、中途半端な商品を出してくる可能性の方が低い。むしろ今作はグレードアップしていると考えるのが必然かもしれない……! これは期待大っ……!!


そんな妄想をしつつ一口食べてみたところ……


んんんんん……


なかなか評価が難しいでござる。ウマいかマズいかの2択なら断然ウマいに傾く……がっつり傾くのだが、個人的な感想は「もっとウマい炒飯は他にある」だった。

というのも、パラッとした食感こそいいものの辛さが控えめでこれと言って「スペシャル感」を感じられず。もしかしたら私のバカ舌が良さを感知できなかった可能性もあるが、逆転サヨナラ満塁ホームランを打たれたように膝から崩れ落ちる感覚はなかったのだ。

味の下地がカップヌードルだけにこちらの舌をミートしてくるも、会心の当たりとまではいかず。野球に例えるならばホームランには届かずフェンス直撃2塁打で惜しかった……的な。あと少し……あと少し弾道が上がる何かがあればなぁというのが正直な感想だ。

・気になるなら一度は食べるべし

とはいえ、もともとの主戦場はカップヌードルなワケだから専門外のところまで求めるのは酷なのかもしれない。それでも前作を考えたら、ジャンク感以外にも特化する部分があってほしかった。

「この値段でケチをつけるなんて単なるドケチじゃねぇか」と言われたらぐうの音も出ないが、期待が大きすぎたからこその気持ちだ。まぁ、値段以上のものではあるため、気になる人は一度食べてみるといいだろう。

参考リンク:日清食品「冷凍 日清カップヌードル 謎肉炒飯 カレー」
執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.

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