2018年10月1日、たばこは増税によりまた値上がり。ついに多くの銘柄が500円台に突入することになるだろう。そんななか、iQOSの互換デバイスの先駆けとして登場した「iBuddy」が進化した!

8月30日より発売開始となったのは、「iS」と「Se」の2タイプ。まるでスマホの名前みたいな新デバイスを実際に使ってみたぞ! これはマジで本家iQOS、使う必要ないんじゃね?

・本家は残念ながら壊れやすい……

禁煙とはおよそ縁のないオッサンの私(佐藤)は、2台のデバイスを肌身離さず持ち歩いている。持ち歩いているのは、iQOSと以前紹介した「KeCig4.0」だ。2つを同じ割合で使っていると言いたいところだが、iQOSの利用頻度が減っている。というのも、ホルダーが充電できていない不具合がしょっちゅう起きており、頼りにならないからだ。

本家デバイスでありながら、壊れやすいのは本当に何とかして欲しい。いつになったら、壊れにくくて扱いやすいデバイスを販売してくれるのやら……。


・進化した2つのモデル

フィリップモリスがちんたらしている間に、昨年登場したiQOS互換デバイスiBuddyが、新しいモデルの発売を開始した。従来のモデル(i1)をパワーアップさせた「iS」と、スティックタイプのまったく新しいデバイスの「Se」だ。


・iBuddy Se

Se(4980円、先行特別価格4480円)は、iQOSのホルダーのように小さい。手に持つとスッポリと手の中の収まってしまう小ささだ。このサイズ感だけでも十分に魅力的に感じる。


付属品は充電用のUSBケーブル1本と、iBuddy専用のクリーニングブラシが1本。


使用方法は従来のモデルと同じ。本体横のボタンを5回連打で起動する。すると、ブルーのランプが点灯する。

起動状態でボタンを長押しすると、赤いランプが点滅した後に点灯して、加熱開始となる。この時、本体が振動して、喫煙可能状態になったことを知らせてくれる。


・実際に吸った感想

実際に吸ってみると、従来のモデルとほぼ同じ印象を受ける。加熱芯(iQOSは加熱ブレード)の熱し方にムラが少なく、ヒートスティックに刺しやすい点も評価できる。

気になるのは充電容量だ。iQOSのチャージャが2900mAh(1回の充電で約20本分)に対して、Seは900mAh。つまりSeは、1回の充電でおおむね6本しか吸えないことになる。メインの喫煙デバイスとしてではなく、あくまでもサブ的に使う方が良いだろう。


・iBuddy iS

iS(8900円、先行特別価格7900円)は、従来モデルと同サイズ。iQOS本体よりもひと回り小さい。


付属品はSeと同じく、USB充電ケーブルとiBuddy専用のクリーニングブラシだ。


使用方法はSeと同じく、本体横のボタンを5回連打で起動して、さらにボタンを長押しで加熱開始となる。加熱開始時と、加熱終了時にバイブで知らせてくれる。


従来モデルと違う点は、バイブ機能に加えて、温度調節が可能になったことだ。喫煙時にボタンを3回連打すると、「低温 → 中温 → 高温」の温度を切り替えることができる


・実際に吸った感想

実際に吸ってみると、扱いは従来モデル・Seと同じ。芯による加熱も同じだ。吸い心地が物足りないと感じた時に、高温に設定できるのはうれしい。もちろん、連続喫煙も問題なく行うことができる。

何よりiSは、バッテリーが増強され、3000mAhになっている。iQOSと同じく約20本吸えるようになっているのは、大変心強い。これ1台で、メインデバイスとして十分に使用できるだろう。サブとしてSeを持っていれば、吸いすぎない限り、問題なく1日を過ごすことができるはずだ。


・iQOSはもう本体に期待できない?

総合的に見て、これまで紹介したデバイスのなかでは、KeCig4.0がもっとも優れていると思う。1回の充電で10~13本と、吸える本数は少ないものの、スライドスイッチによる操作は簡潔で便利。また3段階の温度調節機能・バイブ機能も付いており、iBuddyの先を行っていると感じられる。

今回の新モデルで、iBuddyもこの2つの機能を搭載した。そうなると、いよいよiQOSの進化の遅れが目立って来る。これからiQOSはどうなるのだろうか? もうヒートスティックだけを売る道しかないのか?

Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

▼iBuddy iSのカラーバリエーションは、レッド・ブラック・ネイビー・ホワイトの4色。Seはブラック・レッド・シルバーの3色