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小学生や中学生の頃、年に1度はあった合唱コンクール。クラスで力を合わせ、来る日も来る日も練習を重ねたあの日……。おせっかいな女子や、非協力的な男子がいたりと、振り返ると胸がキュンとする甘酸っぱい思い出である。

合唱コンクールで歌われた曲は地方によって色合いが異なるが、つい先日、関西地方でよく歌われていたという『チコタン』という、タイトルはチャーミングな合唱曲を知ったのだが……。これが究極のトラウマ曲! マジで背筋が凍りつくような圧巻の内容なのだ。

・「チコタン」は女の子の名前

結論から言ってしまおう。チコタンは超バッドエンディングで幕を閉じる曲である。たしかに合唱コンクールで歌われる曲は、戦争を題材にしたものなども存在し、必ずしも明るく前向きな曲だけではない。それにしても……! チコタンはその落差がハンパないのだ。

「チコタン」とは同曲内で歌われる少女「チエコ」の愛称で、チコタンのことを大好きな「ぼく」と2人が歌詞の中心人物になっている。曲は10分オーバーの超大作で、歌は以下の5つの物語で編成されている。

その1:「なんでかな?」
幼い少年「ぼく」が、クラスメイトの「チコタン」に恋をし、どうしてこんなに彼女が好きなのか戸惑う。

その2.:「プロポーズ」
「ぼく」は思いきってチコタンにプロポーズをする。

その3:「ほっといてんか」
「ぼく」の家は魚屋を営んでおり、一人っ子の「ぼく」が店を継がなければならない。しかしチコタンは魚嫌いであったため、「ぼく」は失恋してしまう。

その4:「こんやく」
魚嫌いのチコタンだが、エビ・カニ・タコは好きであるということが判明する。「ぼく」は「エビ・カニ・タコだけ売る日本一の魚屋になる」と宣言し、チコタンと将来結婚することを約束する。

その5:「だれや!?」
ところがその直後、チコタンは突然の交通事故に遭い亡くなってしまう

──落差ッ!! 4と5の世界観の違い!!! なんでなんでなんで? チコタンを死なせなくたっていいじゃない! ハッピーエンドでいいじゃない!! しかもこれ小中学生が歌う曲でっせ? こんなの200%トラウマになるでしょ……!

・当時の「交通戦争」をテーマにした曲だった

実はこの曲、昭和30年代に交通事故での死者数が激増し、社会問題にもなった「交通戦争」を示唆した内容であり、チコタンの死は始めから決まっていたようである。それにしても……! それにしても……!! やり切れなさだけが心に残り、後味は決してよくない。

ちなみに歌詞が関西弁であるため、関西地方での合唱コンクールで歌われることが多いそうだ。マジでトラウマになるほど強烈な内容だから、閲覧の際は覚悟を決めてからにしてくれよな!

参照元:YouTube
執筆:P.K.サンジュン

▼マジで衝撃的だから、覚悟してから見よう。