南極点到達に向けて、無補給単独徒歩の冒険を続ける荻田泰永(おぎたやすなが)氏。彼の行く手にはティール山脈が立ちはだかっており、冒険はまさに “山場” を迎えようとしている。26日目の行程を終え、日本の事務局に定時連絡が入ったので、現状をお伝えしよう。

・荻田氏からの定期連絡(日本時間 12月13日)

現在地:南緯 84度09分 西経 80度27分
この日の移動距離:27.8km
標高:1305m
天候:晴れ
気温:マイナス18度

この日もコンディションが良かったのか、27kmを超える移動距離を稼いでいる。標高はほぼ前日と変わらず、平坦な道のりだったらしい。重たいソリを引っ張って進むのに、傾斜は「敵」。先に待ち構える山道に備えて、少しでも前へと進んでいるようだ。

・特別に開発されたジャケット

この日送られてきた写真には、彼が着用しているジャケットが写っている。こちらは今回の南極冒険のためにメーカー『POLEWARDS』で特別に開発されたものらしく、寒さだけでなく湿気にも強く乾きやすいように工夫されているとのこと。

彼はこのジャケットを「予測していた南極の気候や運動条件がバッチリ一致した」と大絶賛。裏を返せば、荻田氏がしっかりと準備をした上で今回の冒険に挑んでいることが窺える画像と言えるだろう。

※南極お悩み相談
荻田氏のTwitter( @ogitayasunaga )をフォローして、「#南極お悩み相談」をつけて悩みや質問を投稿すると、荻田氏が答えてくれるかも! 投稿内容は日本の事務局から荻田氏に伝えられるぞ。南極大陸を歩き続ける荻田氏に、何でも相談してみよう!

協力:荻田泰永南極遠征事務局
Photo:荻田泰永, used with permission.
執筆:佐藤英典
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▼中間地点のティール山脈は目前だ


▼冒険前に、経由地のチリから支援者に絵葉書を書く荻田氏の姿