あなたは「鈴木健」と聞いて誰を思い浮かべるだろうか? おそらくほとんどの人は西武ライオンズやヤクルトで活躍した「元プロ野球選手の鈴木健選手」を思い出すことだろう。もし……もし黄金期の週刊プロレスで活躍した「鈴木健記者」を思い出したら、あなたは相当なプロレス脳の持ち主だ。

鈴木健──。1990年代、ターザン山本氏率いるイケイケの週刊プロレスにおいて、中心人物として活躍した名物記者である。今回はそんな鈴木健氏が初著書となる『プロレスきょうは何の日?』をリリースしたのでご紹介したい。

・365日分のプロレス記念日

プロレスファンには、例えば「1.4(イッテンヨン)」や「4.2(ヨンテンニ)」など、記憶にも記録にも残る記念日があるものだ。個人的には断トツで「10.9(ジュッテンキュウ)」が思い出深く、東京ドームで生観戦した「長州力vs安生洋二」を生涯忘れることはないだろう。

だがしかし、有名な記念日は多くの人の記憶にとどまる一方で、それ以外の日付は意外と覚えていないプロレスファンも多いハズ。例えば蝶野正洋がG1クライマックスを初制覇した日を、どれだけの人が覚えているだろうか?(正解は8.11)。

そんな「そこまで有名ではないプロレス記念日」を365日分1冊にまとめたのが『プロレスきょうは何の日?』である。その内容は大ネタから小ネタまでが網羅されており「知ってて当然」なことから「そんなことあったっけ?」というものまで、とにかく幅広い

・日付まで覚えていない場合が多い

全般的に言えるのは、試合や出来事は覚えていても日付までは覚えていないケースが非常に多いということ。例えば、


・1.13 橋本真也がノアに参戦、三沢と初対決
・2.9 松永光弘が後楽園ホールでバルコニーダイブ
・4.30 新日本プロレスと誠心会館の抗争、小林邦明と斎藤彰俊の決着戦
・7.15 FMWの土屋恵理子と前泊よしかが全女に挑戦状
・11.27 船木誠勝がキックの帝王モーリス・スミスに勝利


……などは「覚えてはいるけど日付まではわからない記念日」の代表例だ。実はさらに小ネタの「大仁田がジャパン女子のリングで復帰し大ブーイング(12.3)」などが面白いのだが、そちらはぜひともご自身の目でご確認いただきたい。

タイトルにもある通り、実はありそうでなかったジャンルのプロレス本なので、興味がある人はぜひチェックしてみてはいかがだろうか? 例えばトイレに置いておけば、最高にぜいたくな暇つぶしになるハズだ。

参考リンク:Amazon「プロレスきょうは何の日?」 鈴木健ブログ
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.

▼元週プロ記者の書籍では、フミフミのコラムも最高だ。

▼ズバリ、90年代のプロレスファンには超オススメだ!