いい加減にしていただきたい。安室透さん、あなたに言っているのだ。私はコナンの公式スピンオフ『ゼロの日常』をただ読むだけの連載を毎週書いている あひるねこ という者だが、今回ばかりはさすがにキレそうだぜ……。ていうか、また「犬」回って! 3週連続で「犬」回って!! いや、おい!

飼い始めだ。可愛いのは分かる。だが、3週連続「犬」ネタで来られると、ツッコミ所がなくなってくるという私の事情も察してほしい……と、読み始めたところ、後半で割とブチ込んできてくれた我らが安室さん。何だかんだ言って、やっぱ優しいっすね!

・またまた犬回

前回、ついに安室さんの家族となった「安室の犬」こと、。ふざけているわけではないぞ。名前がまだないので、欄外の人物紹介にも「犬」と書かれているのだ。しかし、その愛くるしさと反比例するかのように、記事にし辛いライター泣かせのキャラである。風見が恋しいぜ。

そんなわけで第10話、はりきっていってみよ~。

・第10話を読んでみた

飼い犬に予防接種を受けさせる安室さん。注射が嫌で暴れる犬。孤独だった者同士が家族になったのだ。なんとも微笑ましい。……よし、困った時は安室さんに LINEだ。さっそく「飼い始めた犬は可愛いですか?」と聞いたところ……。

「ん? 何してるんだい?」と安定のポンコツ安室節。いや、アンタこそ何してるんだ。一体何回やるんだよ、このやり取り。まったく……“犬” というワードに反応するかと思った私がバカだった。呆れた私は、試しに「犬」とだけ書いて送ってみることに。すると……。

うわー! なんかめっちゃ宣伝してきた!! 「犬といえば……」じゃねーよ! しかもこれ……え? 「青山剛昌先生もお薦めする谷口ジロー先生の名作まんが」って、もはやコナンですらないんだが! 公安、黒ずくめ、探偵、そして小学館の者であることが発覚した瞬間である。

・渋すぎる

その後、自宅に戻った安室さんは犬のためにギターを演奏する。あらやだロマンチスト。この「一緒に演奏した友達」というのは、安室さんにとって大事な存在なのだろうか。今の私にはよく分からないが……。さて、ここで一つ気になったことがある。

安室さんが初めて覚えた曲は、音楽の教科書でお馴染みの『故郷(ふるさと)』だそうだ。へ~、なんというか……めっちゃ渋いな。いや、もちろん素晴らしい曲だが、初めてのギターでそこ行くか? そのことについて聞いてみるも……。

まあ、こうなることは大体分かっていた。「すみません、少し考え事をしていたもので……」というまったく答えになっていない返しにも、そろそろ慣れてきたぞ。さて、ギターを片手に、犬の好きな音階で名前を決めようとする安室さん。そのセンスがパねえので要注目である。その名も、


「安室ドシさん」


……。


「いやいや……安室ドシはあんまりだな……」と一応セルフツッコミを入れてはいるが、どこまで本気なのかは分からない。ていうか、そこはせめて「シド」やろ! 続く「安室CB」とかいうキャッシュバックみたいな名前にも軽く戦慄を覚えていると、久々にあの男が登場してオレ歓喜。

そう、風見である。この記事を書くにあたり、風見の安定感は異常なのだ。勝ち申した! この記事、勝ち申した!! 出てくるなり、安室さんが動物病院で予防接種をするのかと勘違いする素振りを見せる風見。いや~、相変わらず分かってんな! どんな時でも一撃で爪痕を残すとか、狩野英孝かお前は。

・まさかの名前

風見登場のサプライズもあり、満足満足大満足。しかし、最後に明らかになった犬の名前を聞いて驚愕した。あ、安室ハロ……だと? 即座に私の脳内に「緑の丸いメカ」が浮かんだことを誰が責められよう。つまり……そういうことなのだろうか?

・そうきたか

何ということだ。ドシだの CBだの、正直なに言ってんだコイツと思っていたが、すべてはこの名前に辿り着くための伏線だったのだ。半端ない! 安室さんのネーミングセンス半端ないって!! いや~それにしても、「安室ア・バオア・クー」とかじゃなくて本当によかったね、ハロ。

執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.
★続きはこちら →「第11話」編