いつか言わなきゃならんと思っていたが、もう我慢ならんので喝を入れる。何に対してか。トイレにだ! それも単なるトイレではなく、「やたら流水音が小さいトイレ」に対しての喝である。いい加減にしろと言いたい!

流水音というのは、いわゆるトイレを流したときに鳴る「ジャー!」である。上手に「すかしっ屁」ができない筆者としては、「ジャー!」が豪快であれば豪快であるほど都合が良い。屁の音がかき消されるからだ。それなのに何だ! つい先日のことだ。

とある人と飲みに行った。スナックみたいな飲み屋だった。ふいに私は便意を感じ、そそくさとトイレに行った。ドアは引き戸で壁は薄く、店内の会話は丸聞こえ……ということは、私の屁も丸聞こえという方程式が成り立つ。

しかし、「音姫」みたいな流水音発生機は見当たらない。となると、申し訳ないがトイレを流しての「ジャー!」に期待だ。

両手でムンズと尻を掴み、グググッと限界まで肛門を広げ、いよいよ屁の発射か……となった時、レバーをヒネって水を流した……が!


「チョポ……スァーーーー……」


小さいよ! なんだよその静音設計!! 下手したら水を流したのかどうかもわからないくらいの消音だよ! それなのに、ちゃんと流れてる。おそらくこれ、最新のトイレ。技術の結晶。おそらくキャッチコピーは「流しても静かです」……って、静かになられたら困るんだよ!!

ちょっとマジメな話をすると、車だってそうだ。背後に気配を感じるな……と思ったら、ほとんど音のしない乗用車が後ろにピッタリ! なんてこともよくある話。あぶないよ! 車は「ブルルン」って鳴ってもらわないと逆に危ないと思うんだよ。

結局、屁の音が聞かれるのが恥ずかしくて、放屁はもちろん、排便もできなかった。なんで静かにするんだよ……。豪快に「ジャー!」で良いではないか。なんでも静音にすれば良いってもんじゃないだろう。そんなに静音にしたいなら、私の肛門を静音仕様にしてくれよ。

執筆:GO羽鳥
Photo:RocketNews24

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