よく「明けない夜はない」と言うが、「うちのトイレの紙もない」のである。正確にはラス3くらいで、もうそろそろ要補充のタイミング。またドラッグストアに並ばなきゃならないのかな……と地獄を覚悟していたのだが、いつのまにか夜は明けていたようだ。

そう、うちの近所ではずいぶん長いこと姿を消していたトイレットペーパーも、ようやく品薄解消の兆しが見えてきたのである。それを真っ先に感じたのはダイソーだった。

・数カ月ぶりの対面

もうかれこれ数カ月、「トイレットペーパーは品切れです」という張り紙がしてあるのがデフォだった。そもそもトイレットペーパーなんて売っていたっけ……と記憶が怪しくなってくるほど、長いことトイレットペーパーは商品棚から消えていた。


ところが……!


あったのだ。それも、十分に、あったのだ! 我が身、ラス3。1つ購入。


メーカーは「株式会社オサダ」で、商品名は「リセラ2ロール」。再生紙100%の「2枚重ね」とのことなので、ダブルの25メートルということになる。それが2つで100円ということは、1ロールあたり50円。けっこう高いな……と思いつつも、並ばないで買えるのは非常に非常にありがたい。


──と喜びながら帰宅している最中、ドラッグストアの前を通ったら……


なんとここでもトイレットペーパーが売っている! しかも私が心から愛する、記事にするほど愛用する『3倍長持ちトイレットティシュー』が売っているではないか!! 75メートルのやつが4ロール入っているやつ! なんという幸運……!!

むろん、購入。これで我が家は単なる「ラス5」から、一気に「ラス9(5+4)」に見せて、実は「ラス17ぶん(5+12)」という鉄壁の備蓄要塞に生まれ変わった。籠城上等(ろうじょうじょうとう)! 17あれば初夏までイケる……!!


・トイレットペーパーから戻ってきた

ちなみにその数日後、食材の買い出しついでに、スーパーの2階にあるダイソーに寄ってみると、まだまだ十分に『リセラ2ロール』は売られていた。おそらく近所のトイレットペーパー品薄状態が解消されたため、割高な100均トイレットペーパーを買う人も少なくなったのであろう。


依然としてマスクは売っていないし、液体のハンドソープも品切れの店が多い。しかし、明けない夜はないのである。もうすこし辛抱していれば、必ずや日常が戻ってくる。乾いた荒野に白い花が咲くがごとく、こうして舞い戻ってきたトイレットペーパーのように。

Report:100均評論家・GO羽鳥
Photo:RocketNews24