2018年10月21日は本当に平成最後の名月系イベント「栗名月」であることは、別の記事でお伝えしたとおり。詳細はあちらを参照して頂きたいが、平成最後の名月は22日の午前3時ごろに沈む。さて、月が沈んだら次はどうする?

おっと、まさか寝るなんて言わないでくれよ? なぜならこの日の天体イベントはまだまだ始まったばかり。栗名月が沈んだら、そこから先はオリオン座流星群のターン! え、次の日は月曜日? 月曜日より流星群に決まってるだろうがァァアアアアア!

・条件はばっちり

ということで、国立天文台によると2018年10月21日ごろにオリオン座流星群が極大をむかえる。栗名月とのダブルブッキングだ! しかも気象庁の週間天気予報によれば、21の夜から22日にかけて全国的に天気は晴れ!

天気やらタイミングやらの都合で、見たくても見れないことが多い気がするこの手の天体イベント。しかし今回については珍しくイイ感じだ。これはもはや、オリオン座の中でもそこそこ遠いリゲルがある860光年先くらいまでの宇宙全体から、天体観測しろといわれているようなもの。

さらに嬉しいことに、極大をむかえる21日の栗名月は先述のとおり沈むのが比較的早い。月光がまぶしすぎて流星群が観測できないというのはよくあることだが、沈んでしまえばこっちのもの。流れ星をハントしまくろうではないか。

・放射点はオリオン座のそば

オリオン座流星群の放射点は、その名のとおりオリオン座の近く。しかし、実際にはオリオン座とは関係なく空全体で見ることができるはず。細かいことは気にせず、広くて暗い場所で空全体を眺めるようにするといいぞ!

なお、深夜から未明にかけてはかなり冷え込む。筆者もオリオン座の写真を用意しようと午前3時ごろに近所の公園まで繰り出してみたのだが、真冬用のコートで丁度よかった。22日はみんなで暖かい格好をして、栗名月からのオリオン座流星群で月曜日をぶっちぎれ!

参照元:国立天文台気象庁
執筆:江川資具
Photo:Rocketnews24.